認知症
 結構、可愛い。ボケると周囲に迷惑かけるって言うけど実際、人って生きてること自体が摩擦、衝突、確執(かくしつ、争いのこと)。昨日、阪急電車十三駅で乗り合わせたお爺様もぶっ飛んでいて、「グリコ犯ですか?」と周りの方たちに尋ねている。くたくたのワイシャツ、ベルト無しのズボン。皆、驚いたり、無視する中、私だけ「結局、犯人、捕まらなかったですね」と応じると静かになった。若者は此のお爺様を睨(にら)んでいる。此の程度で睨むって視野が狭いわ。自己の世界に居ないタイプは穏やかに迎えるべきかと。奥さんは此のお爺様が屋外で活動することを赦しているのだろうか。

 「グリコ犯」って歴史上の事件で30代以下は知らない(ガッキーの夫、星野源主演の🎞️「罪の声」が有名)。劇場型犯罪として社会学では学ぶ対象になっている。電車内で尋ね歩いたお爺様は、その頃の記憶が鮮明に残ってると推測出来る。私の祖父も見事な認知症。中学校🏫文化祭の翌日、代休だったので映画(🎬スターウォーズ)を見に行った。その際、学校をサボったと見なされ補導、交番に連れて行かれた。生徒手帳も持参して無かったので自宅に電話してもらった。これで一安心だ。祖父が電話に出てくれ、ホッとしたも束の間、「うちに加藤公堂ってもんはおらん!」と断定(朝、一緒に厚揚げの入ったお味噌汁を頂いたその口が言うか?)。唖然。母に代わってもらって交番から解放された。自宅に戻ると「お帰り」と祖父。おいおい、である。