どもども
人生がうまくいく方法とは?
@ワライフコンサルタントのモゲ こと 森瀬繁智です(^O^)/

先日につづき 、今日も面白い文章を発見したので
せっかくなのでシェアしちゃいます♪

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私がインドを旅行した若いころの話です。
現地で読む本がなくなってしまって、
一冊のインドの民話集を買いました。

そこにはこんな話がのっていました。

あるところに九十九頭の牛を持っている金持ちの男がいた。

「あと一頭、牛を手に入れると切りの良い百頭になる。
なんとか百頭にしたいものだ」

金持ちの男は、わざわざボロボロの服に着替えて、
貧乏人になりすまし、幼なじみの男の家を訪ねました。

幼なじみの男に家には、牛が一頭しかいなかった。
それでも細々と女房ととともに暮らしていました。

そこに大金持ちがやってきて、涙ながらにこう言ったのです。

「お前はいいなぁ、牛がいて。
我が家は落ちぶれて、子供たちを食べさせることもできない。
幼なじみのよしみで、俺を助けてくれないか」

もちろん、すべて嘘です。

幼なじみの男は言いました。

「僕と君は幼なじみだったけれど、遠く離れてからは、
すっかり君のことを忘れていたよ。
自分は友だちとして、とてもすまないと思っている。

この一頭の牛がいなくても、女房と力を合わせて働けば、
何とかやっていける。

わが家の牛をつれて帰って、
子供たちに牛の乳でも飲ませてやっておくれ」

金持ちの男は「ありがとう、ありがとう」と喜んで、
牛を連れて帰りました。

そしてその晩、彼は
「ああ、これで百頭になった。よかったなぁ」
と喜んで帰りにつきました。

同じ頃、友達を助けることができた幼なじみの男も
床につきました。
「あぁ、良かったなぁ」と言いながら。

さて、どちらの男の喜びが本物の喜びでしょう?


牛九十九頭を持っていた金持ちの男の喜びも、
一頭しかもっていなかった貧乏な男の喜びも、
喜びには変わりはありません。

しかし、金持ちの男の喜びは、たった一晩の喜びです。
翌日、目が覚めると彼はこう思うでしょう。

「よし、昨日で牛が百頭になった。
今日からは百五十頭目指してがんばるぞ」

金持ちの男は、百頭の牛を百五十頭にするために、
あくせくし、がつがつして生きないといけません。

たとえ牛が百五十頭に増えたとしても、
それもまた一晩の喜びで終わるはずです。

金持ちの男は必ず
「次は二百頭に増やすぞ」と言いだします。

百頭の牛を百五十頭にしようと考え始めた時点で、
今自分のところにいる牛は、
マイナス五十頭の計算になります。

マイナス五十頭というのは、ゼロ以下の数字です。

マイナス五十頭を四十頭にし、三十頭にし、
ゼロ頭にしていくため、金持ちの男は、四六時中
「あくせく、いらいら、がつがつ」
しなければなりません。

この金持ちの男の生き方こそ、
「がんばる生き方」なのです。

では、一頭の牛を友達に譲った男の
喜びはどんなものでしょう?

一晩で終わるものではありません。
一生ついてまわる喜びです。

友達のために牛を譲ったという気持ち。
女房と力を合わせて働けばなんとかなるという気持ち。

きっと女房も気がいい人なのでしょうね。
二人で力を合わせて
「のんびり、ゆったり、楽しく」
働いていくのでしょう。

これが「あきらめる生き方」です。
あきらめとがんばりでは、まったく方向性がちがいます。

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