ありがとう、そして、さようなら。

　１０月５日、スティーブ・ジョブズが亡くなり
ました。　享年56歳。

　ジョブズが世に送り出したiphoneの最新型４Ｓ
が発表された翌日にこの世を去ったのが、まるで
我が子の船出を見届けて息を引き取る父親のよう
にも思えました。

　私がジョブズの存在を知ったのは、大学生の頃
だったと記憶しています。
　大学生協で販売していたアップルのマッキント
ッシュというパソコンに興味を持ったのが、彼の
存在を認識した始まりだと思います。

　その当時はまだマイクロソフトのMS-DOSとい
う、パソコン画面に英語のような命令文をタイピ
ングしてフロッピィーディスクにデータを書き込
みするような、無味乾燥な世界。

　そんなマイクロソフトのMS-DOSとは全く異な
る、現在のウィンドウズに似たグラフィカルで使
いやすいアップルのマッキントッシュに、次第に
魅かれていきました。
　
　私は、マッキントッシュが欲しくて仕方があり
ませんでしたが、その当時は高額で、貧乏学生の
私にはとても手の出る代物ではありませんでした。

　初めてアップルのパソコンを購入したのは、就
職して数年経った頃で、Performaという機種でし
た。

　その当時は、ジョブズは経営者とうまく折り合
わず、解任されてアップルにはいませんでした。

　その後数年はアップルのパソコンを使用してい
ましたが、仕事でウィンドウズを使用する関係で、
やむなくウィンドウズ搭載パソコンを使用するよ
うになりました。

　アップルのパソコンから遠ざかって十数年。
　ほんの数日前にMacBook Airを購入したばかり
でした。

　やっとマックユーザーに返り咲いた矢先に、舞
い込んだジョブズの訃報。
　単なる偶然とは思えない、運命のいたずら。

　ジョブズがいなければ、アップルの現在の反映
も、iphoneやiPadも存在し得なかったでしょう。
　そして今手元にあるMacBook Airも、同様にこ
の世に存在しなかったでしょう。

　ジョブズが私にプレゼントしてくれたMacBook
Airでこの記事を書きました。
　ジョブズのご冥福を心から祈ります。

　たくさんのサプライズと素晴らしい製品たちを
この世に送り出してくれてありがとう。
　そして、さようなら。



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