介護事業所の経営者の皆様、こんにちは。
介護労務コンサルタント(社会保険労務士・介護福祉士)の松岡勇人です。
遅刻する奴は、たるんでいる・・・
新年度に入り、1週間が過ぎました。
御社の新卒組は、出勤時間にキチンと出勤しているだろうか?
学生気分が抜けず、遅刻をしてくる職員が少なからずいるハズだ。
色々な意味で学生気分が完全に抜けるには時間が必要だが、今の時期だからこそ社会人の基本ルールとして教え込みたいことがある。
「時間厳守」だ!
電車が遅れた、体調不良など遅刻をする理由は様々ですが、どんなに仕事ができる人でも時間にルーズな人の印象は良くありません。
特に訪問系介護の場合、施設系介護と違って、1日の中で何度も「遅刻」が想定されます。
つまり、朝の出勤時だけでなく、ご利用者宅に訪問する際にも、「遅刻」が付きまといます。
例えば、
前の訪問先でのケアが想定以上に時間を費やして、次の訪問先に遅刻する。
ディサービスのお迎えで訪問したところ、ディサービスの車が渋滞に巻き込まれて到着時刻を過ぎてしまい、結果的に次の訪問先に遅刻する。
などです。
介護事業所の経営者の皆様の中には、「遅刻する奴は、たるんでいる・・・」と精神論を持ち出す方もいます。
新卒組だけではありませんが、精神論で叱られた職員は、「遅刻してスミマセン」とその場では反省します。
しかし、「たるんでいる」という言い回しは、仕事全体から人格まで否定されたかのような印象に感じてしまうものです。
遅刻に対して、精神論を持ち出すと、仕事へのモチベーションが下がるのは必至です。
朝、出勤時の遅刻が多い場合には、
「最近、よく遅刻するけど、具合でも悪いの?」と、
体調面や生活面で問題を抱えていることもあるので配慮も必要でしょう。
訪問系介護で、訪問先への遅刻が多い場合には、
「遅刻をすると、ご利用者様はどのように感じるのだろうか?」と、
相手の立場になって考える視点を与えると、仕事そのものを考え直す機会になるでしょう。
遅刻には、理由が色々と考えられます。
仕事をする上では、自分の責任だけでなく、実際には他者との関係で遅刻することも多くありま
す。
しかし、1回の遅刻が事業所や同僚だけでなく、ご利用者や他の事業所にも迷惑を掛け、大きなトラブルに発展する可能性があることも今の時期だからこそ新卒組に教え込みましょう!
今号もご覧いただき、ありがとうございました。次号もよろしくお願いいたします。