介護事業所の経営者の皆様、こんばんは。
介護労務コンサルタント(社会保険労務士・介護福祉士)の松岡勇人です。
ギャップに悩む新卒組
中途入社組と比較すると、新卒の入社組は、介護に対する高い志を持っている傾向にあると思う。
なぜならば、介護に対して、福祉系の学校で、「介護とは何ぞや…」など叩き込まれてくるからだ。
したがって、介護という仕事に関して、やりたいことが明確になっている・・・。
だだ、明確になっているといっても、学生の時代に思い描いたものと介護の現場を実際に体験してみると、ギャップが生じてくるのは仕方がないことであり、これが現実だ!
このギャップが生じる理由も様々だ。
例えば、職場の雰囲気。
最近では、男性職員も徐々に増えてきたが、介護の現場は女性職員の多い職場です。
男性、女性に関係なく新卒の職員にとっては、何かと馴染めない雰囲気があるものです。
これは介護業界に関わらず、女性の比率が高い職場には多かれ少なかれあることではないでしょうか?
職場の雰囲気は、新卒が入社して変わることもあるでしょうが、基本的には、自分ではどうにもならない部類にはいるでしょう。
今回のブログで私が注目したいのは、介護に対して高い志をもち、やりたい仕事のハズだったのに、なぜ、介護の仕事そのものに対してギャップが生じてしまうのかです。
実はやりたい仕事の中には、やりたくない仕事が必ず含まれているものです。
このことを忘れると、大変なことになります!
高い志を持ちやりたい仕事をするために、やりたくない仕事を我慢できますか?
我慢できませんか?
なんとなくやり過ごせますか?
介護職は、キツイ・キタナイ・キケンの3K職場と言われています。
キツイ
施設系介護では月に4~5回の夜勤があります。新卒で若いといっても、生活のリズムを整えるには、身体的・体力的にかなりキツイのは事実です。
キタナイ
介護に排泄は付き物です。決して綺麗とは言えませんが、「排泄物でご利用者の健康状態がわかる」と思えないと難しいでしょう。排泄介助を「汚い」と感じたならば、介護の仕事に向いていません。
キケン
建設現場のような危険はありません。しかし、介護現場にはノロウィルスやO-157などの感染症にケアする側の自分が感染する危険性は常にあります。
介護の仕事が3K職場であることは、新卒組も十分に承知して入社してきたハズです。
しかし、実際に介護の現場に出てみると、3K職場に我慢できなく、辛くなって、ゴールデンウィークが終わる頃には出勤してこない新卒組が必ずいます。
介護事業所の経営者の皆様、御社に入社してきた新卒組は、新入社員研修を終え、介護の現場に出ると、色々とギャップに悩み始めます。
面談等でコミュニケーションを通じて、悩める新卒組のギャップが大きくならないうちに早め早めに対処しましょう。
今号もご覧いただき、ありがとうございました。次号もよろしくお願いいたします。