息子の中学卒業式の間、僕の携帯と妻の携帯に着信が。
相手先は母が入院している大学病院。
良くない胸騒ぎ。
式後に留守電を聞くと、「朝から呼吸が乱れ、意識も無くなり、呼びかけにも答えなくなった。早めにおこしください。」とのこと。

泣きじゃくる妻とともに、自宅へ早歩きで帰り、小1娘と大学生姪を連れて4人で軽自動車の方に乗り、病院へ。
父方の叔父・叔母はもう来てくれていた。
母はまだ息をしていたが、かなり深い息遣い。話はできず、呼びかけても手を握り返すことはできない。

その後、医師との面談。血圧も脈拍も正常だが、呼吸と酸素量が異常。「今夜までもたない」との見込み。

人は酸素不足に陥ると脳や心臓の中枢に血液をめぐらせることを優先するらしく、末端の血行は悪くなり、冷えるらしい。
案の定、母の手も足も冷たくなってきている。

いよいよ、最後の時を迎えることになった。。。

母との良い思い出ばかりが、脳裏に浮かぶ。

「ありがとう」、それだけを伝えたい。