今回はニュージーランドに留学して学んだ「環境」への取組について書いてみたいと思います。

ニュージーランドの人口は約500万人、その3分の1が私の住んでいたオークランドになります。

そして驚くのは、ニュージーランドで飼育されている約2800万頭の羊と約1000万頭の牛の数になります。

お蔭で、ニュージーランドでは牛肉やラム肉は日本と比較してもとても安く買うことが出来てBBQなどでも美味しくいただくことが出来ます。

ところで、環境の話で何故羊や牛が関係するのかと思われるかも知れませんが、実は、この羊や牛の出す「おなら」や「げっぷ」からの二酸化炭素が地球温暖化に大きく負の影響を与えているからです。ニュージーランド政府は、長年環境への取組を国策として取組んで来ています。「再生エネルギー、ゴミのリサイクル、環境教育、生態系維持」などを柱として取組んでいます。特に、再生エネルギーは現在の発電の約85%を補っており、2025年までには90%を目指しているそうです。(ちなみに日本での再生エネルギーによる発電は、全体の22%程度になります。)そのような取組の中、政府は羊や牛からのおならやげっぷから発生する二酸化炭素は国策に逆行していると判断し、2022年末までに新規での「おなら税・げっぷ税」を導入し、少しでも抑制することを決めました。私がニュージーランドに留学した翌々月の事でした。それに対して、羊や牛の飼育農家や販売に関係する人たちが大反対…、連日各地で大規模なデモを行い、何とオークランドの町中ではトラクターでデモをする事態にまで発展しました。結果、政府も事態を重く捉え、2022年末での導入は見送ることにしましたが、ニュージーランドの環境対策への意識を強く感じる出来事だったのを覚えています。

もうひとつ、これは余談ですが、ニュージーランドの都市部では電柱や電線を見ることは殆どありません。環境美化と安全性を考慮し地下を通っているそうです。

これも新たな気付きのひとつでした。皆さんもニュージーランドに行かれる機会がありましたら、美しい自然環境とともにこうした取組があることも思い出して貰えたら楽しみも増すかも知れませんね…!


これはGettyから拝借しました。まさにこんな感じです。





こちらは、私がHobbiton に行った時の写真です。

遠くに羊たちがのんびりしてるのが見えると思います。



Hobbitonは「The load of the Rings」の撮影地で有名ですよね。

こちらはまた改めてBlogに書く予定です。