09/02/17放送分「ヨネ・ジン・ミャック」ゲスト 林さんからのお答え(2)
◆無知ですみません。能と狂言は違うんですね。
しかも分業?なんですね。初めて知りました。
では違う流派の方と同じ舞台をするということですか?
よかったら教えて下さい。
まめ
我々能楽師は完全分業制で、
シテ方…観世・宝生・金剛・金春・喜多
ワキ方…福王・下掛り宝生・高安
狂言方…和泉・大蔵
囃子方…笛方→藤田・森田・一噌
小鼓方→幸・幸清・大倉・観世
大鼓方→葛野・高安・大倉・石井・観世
太鼓様→観世・金春
に分かれます。
例えばある演目をします、シテは観世、ワキは福王…というように組み合わせます。
同じ分野の流儀が一つの演目の為に同じ舞台に立つことはございません。
(例外はございます)
◆一度、お寺の境内で能を見たことがあります。感動しました。
本当に人間ではない何かがいるような、そんな感じになりました。
出演中に我を忘れてしまう、不思議な体験をしたことがある。
などありますか?
太一
お便りありがとうございます。 能楽師 林宗一郎です。
能の創始者、世阿弥が遺した言葉の一つに『離見の見』というのがございます。
舞台上の自分を離れたところから(=お客様の目線)冷静に見ることが
大切という意味です。
なので役柄にどっぷり浸かることはないので我を忘れることはございませんが、
台詞を急に忘れることが稀にございます。
不思議な体験、それは夢の中でのこと。
演じたら命を失うといわれる演目、実際にはそんな演目はないのですが、
夢の中で誰かが舞っている夢だとか、訳もわからず能装束を着せられ、
「もうすぐ本番だぞ。」と、稽古を受けていない演目に出される夢を見た
ことがあります。すごく焦りました。
◆能の見所、楽しみ方などあれば教えて下さい。
興味はあるけど足を踏み入れたことがないので、お話をお聞きして
うずうずしています。
しましま
お便りありがとうございます。
京都っこ様にお返事した内容にプラス…
予めストーリーを予習していただけますと楽しく御覧いただけます。
また能の約束事がいくつか解ればより楽しいです。
我々、林定期能は上演前に役者が舞台に上がりその日御覧いただく演目の解説をさせていただいたり、解説書を配布しております。
公演日等に関しましては、京都観世会館を検索してください。
お手数をお掛けし申し訳ございません。
◆能は女性はできないんですか??
舞ったりするの気持ちよさそうですよね。
講演に出たい!ということではなく、趣味として出来たら。。
にょろ
女性の方も習っていただけます。
プロは男性、お稽古にいらっしゃる方は女性が多いです。
本気で習い発表会を目指す方、趣味として習う方 様々です。
よろしければ『ならいごと十色』を検索してみてください。
4月10日、5月29日に気楽な能講座・稽古体験をさせていただきます。
もしお越し頂きましたら受付前に私を呼び出してください。
受講料50%オフの割引チケットをお渡しします。
また無料体験もしています。
詳しくは林定期能 代表番号075-751-8158 「林宗一郎の稽古体験」までお問い合わ
せください。
◆能の敬称は、やはり見て覚える。という感じなのでしょうか。
もしそうなら演出する方の表現によって捉え方も表現の仕方も
変わってきますよね?!そう思うととても奥深い・・。
川原 悦子
書物を頼ることもあるのですが、基本見て・聞いて覚え、後の世に継承します。
役者は継承されたものに個人の思いをのせ演じますので、同じ所作でも役者により微
妙に違うことがございます。
是非、京都観世会館にお越しください。