いつか来ると思っていた日が来た日 | 我ら、「親子で赴任中」なり!

我ら、「親子で赴任中」なり!

アメリカPNW地方にてある会社の技術系職員として親子で働いています。コロラド州デンバー出身の妻、ハワイ生まれの長男、千葉県生まれの次男、の4人家族です。2002年にアメリカから日本へ引越して18年間暮らした後、2020年にまたアメリカに戻って来ました!

先週の定休日に自宅へ戻りました


今回は4日間の休みだったので比較的ゆっくりと時間を家族と過ごしていました


そしてシアトルへ戻る日予定だった日の朝、妻が「昨夜からお父さんと連絡が取れない」と心配そうな顔


送ったメッセージにも既読が付かない


お義父さんは最近移ったシニアアパートで独り暮らし


我が家から車で5分程の距離です


今まで気付かずにスマホが機内モードなっていた事等があったので「今回もそうじゃないかな?」と思いましたが、今回はなぜか胸騒ぎが収まりません


すぐに準備をして妻と一緒にお義父さんのアパートへ向かいました


アパートに到着して駐車場から部屋を見てみると朝なのに全てのブラインドが閉じていました


日中はブラインドを閉じるのが嫌いな人だったので、この時点で私はもう覚悟をしていました


車から降りようととすると妻が私を引き止めました


「今の私の中ではお父さんはまだ生きているの。だから1分間だけ時間をちょうだい」と....


そうしてお義父さんの部屋へ向かった私達


正直私はお義父さんの事より妻の事が心配でなりませんでした


ドア前まで来るといつもは閉まっている鍵が開いていました


部屋に入るとテレビがついていて、向かいのソファに座っているお義父さんの姿がありました


ソファで眠るように....


泣きじゃくる妻


私はすぐ911に電話しました


パラメディックと警察が到着し、これが自然死であった事が確認された後、お義父さんは妻に引き渡されました


死後12時間以内の発見だったので本当にスヤスヤと眠っている様でした


その後は葬儀屋が到着


人が亡くなると非情にもその日はショックなど感じている間も無く次々と手続きが進んで行くものなんだ...と思いました


妻が毎日お父さんとコンタクトを取っていたおかげで早期に発見出来ましたが、もしそうで無かったら...と思うととても恐ろしいです


このいつか来る日の為にお父さんを我が家の近くに引越しさせていたのはとても良い判断でした


親御さんが遠方に居る居ないにかかわらず、特に一人暮らしの場合は何らかの方法で「毎日」連絡を取るのはとても重要だと思いました


一人親の一人っ子だった妻は今も悲しんでいます


乗り越えるのには時間がかかると思いますが、夫として可能な限りサポートをしてあげたい思っています


享年77歳


いつか来ると思っていた日が来た日でした。