南西航空さんの飛行機でトラブルがあったようです。
デンバー空港からの離陸中に右エンジンのカウリングが開いて吹っ飛んだとか。
以前、全く同じトラブルがエスキモー航空さんでもありました。
これね、100%断言は出来ませんが、高確率でこれらを止めるラッチの締め忘れが原因。
エンジンを点検するにはカウリングを開ける必要があるのですが、そうするには真下にある3つのラッチを緩めないといけません。
そして整備が終わるとカウリングを閉じて再度3つのラッチを締める必要があります。
このラッチを締めないとこのように離陸時にカウリングが風圧で開いて吹っ飛んでしまうんです。
じゃあ誰がこのカウリングを開け閉めするのか?
はい、99.9%整備士です。
パイロットはこんなところ開けたりはしません。
なのでこれまた100%断言はできませんが、おそらく整備士がカウリングを閉じた後ラッチを締め忘れたのでしょう。
私は今回のトラブルに至るまで2つの問題があったと思います。
一つは整備士がラッチを締め忘れた事。
そしてもう一つはパイロットが出発前の点検でラッチの締め忘れを見落とした事。
この飛行機に装着されているエンジンのカウリングのラッチってとても見にくい場所にあります。
膝を地面につける位まで屈まないと見えない場所にあります。
だから注意して見ないと見落とす確率が高い。
注意していれば防げたトラブルなので、今回の飛行機整備に関わった整備士と出発前点検を行ったパイロットには共に0点をあげたいですね。
因みにこのラッチですが、私は必ず2度確認する癖が付いています。
以上、私の個人的な意見でした。