職場にはボ氏を慕ってくれている後輩が数名います。
本当に有難い事です。
慕ってくれているからこそ、ボ氏としても可能な限り彼等に技術を伝えたいと考えています。
技術を伝えるのには一緒に働くのが一番です。
ボ氏ですが、工具の使い方に対してはとても厳しいです。
例えば、飛行機のボルトやナットを閉めたり緩めたりするのにアジャスタブルレンチを使うとか絶対に許しません。
でも長く一緒に働いていると「甘え」が出て来るんですよ。
このあいだの事ですが、私と後輩とである作業を行っていました。
作業中、後輩が正しくない工具を使おうとしたので注意。
すると後輩は私の工具箱から正しい工具を探し始めたんです。
で、そこで言っちゃったんですよ。
「Go get your own fucking tools !!!」って......
しかもちょっと大きめの声で。
後輩けっこう驚いてた。
そりゃあそうだろうね。
普段はFワードなんて使わないボ氏ですから。
整備士は必要な工具を準備してから作業に入るのが当たり前。
それを事がある度に下の車まで工具を取りに行ったり他人から借りたりしてたら時間がいくらあっても足らなくなる。
自分の工具箱一式を作業現場まで持って来ておきなさい。という事です。
正しい工具を持ち合わせてないからと言って合ってない持ち合わせの工具を使い、ネジ一本壊したらそれで一時間以上余計に時間が掛かったりします。
ネジ一本外すのは簡単。
でもそのネジ一本がエンジン内に落ちないように考えて外すのが整備士。
ただ単に締めたり緩めたり、付けたり外したりしてるわけでは無いんですよね。
この後輩、アメリカ人なんですがMGRに直接「ボ氏から学びたい」と直談判したのち私と一緒に働く事になった人なんです。
そんな後輩なので私もしっかりと技術を伝えて行きたいと思っています。
