数日前の事ですが、到着した飛行機にオイルを入れていたんです。
そしたら出発前の飛行機回りを点検していた、最近採用されたであろうと思われる若い運ちゃん(3本線)がボ氏に寄って来て「3番メインタイヤにディープカットがある」と伝えてきた。
だからオイルを入れるのを一旦止めてそのタイヤを見に行ったんです。
でもそんなディープカットは見当たらない。
「どこだ?」と探していると彼は「ココだよ」と指をさしました。
彼が指差しているカットを見ると全く問題無さそうな小さいカットがありました。
「これのどこがディープカットなんだ? 本当のディープカットを見たことが無いんだろうな...」と思いつつも「許容範囲内だから大丈夫だよ」と、この運ちゃんに言ったんです。
そしたらこの運ちゃん、不満そうに何も言わずその場から立ち去って行った.....
「なんだコイツ?」
そう思いながらエンジンにオイルを入れ続けたんです。
するとメンテナンスコントロール(整備本部)から無線連絡が入って、「運ちゃんが3番メインタイヤにディープカット有りのdiscrepancyをログブックに上げたから対応してくれ」と......
「ハァ? さっき大丈夫って言ったやん」と思ったよね。
でもここは大人の対応をしないといけない場面。
だからオフィスに戻り、タイヤの許容範囲が書いてあるマニュアルをプリントアウトして操縦室まで持って行った。
マニュアルを見せながら「3番はリミット内だからOKだよ」と言ったら「何の3番?」と聞き返して来やがった。
もうこの時点で大人の対応は終了。
すぐに「この飛行機には3番エンジンがあるのか? それとも3番油圧系統に問題があるのか?」と逆に聞き返してやった。
操縦室内が嫌な雰囲気になったよね。
もうね、さっさと書類処理して飛行機から立ち去りましたよ。
殆どの運ちゃんは良い人なんですがたまにいるんですよ、こんな奴。
まあメカニックにもいるけどね.....
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