粘土遊び
廊下を歩いていたら、子どもたちの弾けるような、楽しい声が聞こえてきました。
「ほら、ながくなった」
「ヘビだぁ~」
「これ、もぐら!」
あまりにも楽しそうに粘土遊びをしていたので、それに引き込まれるように、保育室に入っていきました。
私に気づいた子どもたちは、
「みて、みて!」
「わたしのは、ゆびわ」
「これは、こうして、のばすがでぇ~」
次々に話しかけてきました。
子どもたちのやり方を真似し、自分も粘土遊びをはじめました。
粘土を細くのばす方法なんて、すっかり忘れていました。
だんだん面白くなってきて、どこまで長くできるか、夢中にやっていたのですが、隣の男の子の手の動きを見ていると、小さな手なのに、両手を上手く使いながら、粘土を転がすようにして、私より長くのばしているのです。
私は、もう少し大きな粘土の塊をもらい、のばしはじめました。
長い長いヘビができました。
勝った、と思いました。
でも、こんなに長くすると、子どもたちがやる気をなくすかな、悪いことしたな、と思っていましたら、私より長いヘビを作った男の子がいて、背伸びをしながら、ヘビをぶら下げ、私に誇示しています。
私も、自分のヘビをぶら下げました。
2匹のヘビ比べを見ていた女の子が、
「ちからもちぃ~!」
男同士、ふたりは顔を見合わせ、にっこりしました。
さっきから、その女の子は、両方の応援をしてくれていたことが、二人にはちゃんと分かっていたからです。