カエル
私の記録によれば、7月11日のことですから、これから書くことは季節はずれの話になるのですが、思い出した時に書いておかないと、すぐ忘れてしまいそうです。
年はとりたくないものです。
7月11日、子どもたちが世話をしてきたオタマジャクシがカエルに育ち、担任の先生から、「自然にもどしてやりたいのですが……」と相談されたのです。
二人で話し合って、園舎の北側にある小池に放してやることにしたのですが、ただ、小池は、落ち葉でいっぱいです。周りも草がかなりのびています。
先生たちは保育がありますし、降園までにカエルを池に放してやりたいと思いましたから、急いで落ち葉を取り除き、草を刈り、池をきれいな水でいっぱいにしました。
なんとか、降園時間に間に合いました。
子どもたちが瓶から出したカエルは、しばらく池の縁にじっとしていましたが、そのうちにピョン、ピョンと跳ねだし、ついに茂みの中に消えました。
子どもたちは、「カエルさん、元気で!」と声をかけました。
お子さんを迎えに来られた保護者に、この話をしましたら、カエルはまだ近くにいるんじゃないですか、見てみたいですね、ということになり、もう一度池の様子を見ることにしました。
でも、残念ながら、いくら探しても、カエルを見つけることはできませんでした。仕方なく、しばらく保護者と一緒に池を眺めていました。
その時です。
池に、トンボが現れました。大きなトンボです。
トンボは、きれいな水が大好き。
きれいになった池をどこかで見ていたのでしょう。
人間がいるのに、警戒しているようには見えません。
池の水が気に入ったのでしょう。
ひょっとすると、カエルもどこかで、このトンボの、虹色に輝く羽根の美しさを見ていたに違いありません。
今日(11月25日)、あの時にトンボを一緒に眺めていた保護者と話をする機会があり、夏の一日を思い出した次第です。