少年漫画が原作のROOKIESというテレビドラマを観て、選手をコケにする対戦相手の監督と対照的に、情熱とポジティブな発想でチームのモチベーションを高めていく主人公教師の姿に感動しつつ、ふと思い出したことがあった。
もう数年前になるが、中3の女子が女バスの部活を振り返って、「毎日毎日、何であんなに辛い思いをしなければならないかわからないくらい、練習も苦しいし、かなりキツいこと言われたし、まるで地獄のようだった」と私に言ったことがある。 そこで、「じゃあ、これからの人生どんなに辛く嫌なことがあっても、耐えて乗り越えていけるんじゃないの?」と返すと、少し考えてから「そうかもしれない・・・。」とつぶやいた。
激励で頑張ることは誰でもできるが、叱咤や挫折をエネルギーに変換するためにはトレーニングが必要だ。 これからの長い人生を考えると、中学生時代ってもちろん楽しくあって欲しいが、部活に関しては、地獄の辛さとか屈辱とか無力感とかを知るチャンスの場でもあると思う。 その痛さ辛さ悲しさを感じて、はいつくばってでもどうやって前に進むか、どう立ち上がるか、どう乗り越えるかを、大人になる前に経験できる貴重な場だろう。
これを知っている人間と知らない人間では、社会に出てからの生き様に差が出ると思う。
生きる目標を失いかけていた若者がスポーツに存在意義を見つけていくストーリーや、曲者や天才や努力家が団結してスポーツで偉業をなしとげるストーリーは、少しずつバリエーションを変えているがもはやスポーツものの王道といえるだろう。
いわゆるスポ根ものは、今やほとんどみられない。 修行で成長する内容は戦闘ものに移行してしまったようだ。
そんな、目の中の炎がスポーツから消えた時代だからこそ、チームの子たちには、自分なりの、スポ根というかファイティングスピリッツやハングリー精神を持ち続けて欲しいと思う。
人生のリセットはきかないがサッカーにはメンバーチェンジがある。 ガッツンガッツン走って蹴ってヘロヘロになったときの充実感はギザマックスすげぇもんだよ。
残されたほんのわずかの期間、血を沸騰させてみようぜ少年たち!