こんにちは、粟津サヤカですコーヒー

京都でコミュニティツアーのガイドをしています。

 

眺めているだけでワクワクしていた

とあるレトロの解体がきっかけで、

レトロがさらされているどうしようもない現実を知り、

ならばせめてその姿を記録にとどめようと

ブログを書いています鉛筆

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レトロといってもいろんなレトロがありますが、

私が特に好きなのがレンガのレトロです。

 

手間がかかるとか、

耐震性に乏しいとか、

弱点もいろいろありますが、

 

あの華やかな色合い、

規則的に積み上げられた端正な外観、

力強い圧倒的な迫力・・・

あの西洋紳士のようなその魅力の数々は

木や鉄筋コンクリートにはどうやっても太刀打ちできない

独特の美しさがあります。

 

これまで、教会や学校、インフラなど

数々のレンガレトロを記録してきましたが、

今回記録するレンガレトロは、

そのなかでも最も小規模なレンガレトロ、

その華やかな来歴にもかかわらず

その大きさのせいなのか、あまりその存在を知られていません。

 

旧大典記念京都博覧会 電燈台座です。

 

場所は、京都市左京区、岡崎公園のなか。

北側に鎮座する平安神宮を正面に

右手の芝生のエリアにあります。

 

上の写真は南を向いて撮影したものです。

奥に平安神宮の大きな鳥居が見えています。

少し地面をくぼませたところに設置してあるので

ここから見るととても小さく目立ちません。

 

岡崎公園は明治28年の第四回内国勧業博覧会の会場としてこの地に誕生、

大成功のうちに博覧会が終了した後も

様々な博覧会、イベントの開催場所として発展を遂げてきました。

 

旧大典記念京都博覧会電燈台座は、

京都で行われた大正天皇の即位式を祝って

大正4年にここ岡崎で開催された大典記念京都博覧会のために建てられたものです。

 

とはいうものの・・・

電燈の台座って・・・?

ピンときませんよね。

どうやらこの台座のてっぺんに柱を突き刺すような使い方で

それほど高くない位置に電燈が設置されていたようです。

ここに置かれているのは記念碑的な意味合いがあるのかもしれません。

 

旧大典記念京都博覧会電燈台座でした。

 

岡崎公園は現在でもイベント会場として使われており

多くの人々でにぎわっていますが、

ここが明治時代から博覧会場としてにぎわっていたことを知る手掛かりは多くありません。

こんなレトロなレンガ建造物をせっかく残してあるのだから

せめて解説板でもあればいいのにと残念に思います。

 

今度、岡崎公園に行かれることがあれば、

ぜひ、近づいてよくご覧になってみてください。

近代京都の賑わいの声が聞こえてくるかもしれません。

 

今回記録した旧大典記念京都博覧会電燈台座は

私がご案内している

秋を感じる京都まちなみ散策 モダニズム岡崎でもご案内しています。

【11/24(土)】秋を感じる京都まちなみ散策 モダニズム岡崎 まちまるごと!京都の近代博覧会!紅葉のまちなみ、深まる秋の気配にキラキラレトロを探して

開催日:11/24(土)

集合時間:13時00分

集合場所:京阪電車「神宮丸太町」駅付近(※詳細はお申込み頂いた方へご連絡します)

最少催行人数:2名様

参加料金:大人2,500円 小学生以下無料

申込締切日:11/19(月)

※事前のお申込みが必要です。画像またはツアー名をクリックしてツアー詳細ページからチケットを購入してください。

※申込締切が開催日の5日前に変更になっています。ご注意ください。

 

モダン京都はここからはじまった!

明治から昭和にかけて、京都いちのお祭会場へ変貌した岡崎。

そんな名残りを紅葉真っ盛りのなか訪ね歩きます。

 

オフアワーズでは他にも

秋を感じる京都まちなみ散策と題して

さまざまなコースを開催しています。

画像をクリックするとPeatixの詳細ページへ移動します。

ぜひ、ご参加ください。

 

 

 

 

 

さてさて、次はどこへ行こうかな~ランニング