こんにちは、粟津サヤカです鉛筆

京都でオリジナルツアーのガイドをしています。

 

レトロ消滅の現実を目にし

なくなってしまう前に

自分の目で見て

記録に残そうとはじめたこのブログ。


今回記録するレトロは、

多くの人々の精神的支柱となった人物のための建物、

同志社新島先生遺品庫です。

 

同志社新島先生遺品庫は

同志社今出川キャンパスのなかでも東部、

同志社女子大学、同志社女子中学校、高等学校の施設があるエリアにあります。

 

こちらがキャンパス東部の敷地への門。

東部は女子部の建物がかたまってあるので、

女子部専用なのかと思っていましたが

東部でも西寄りのエリアには同志社大学の建物が建っています。

 

目の前には京都御苑の北の守り、今出川御門。

ここを入ってすぐのところに

桜の名所、近衛邸跡があり、

桜の季節には多くの花見客でにぎわいます。

 

近衛邸跡へは

私がご案内しているツアーでもご案内しています。

上差しお申込みはこちらまで下差し

(チケット販売ページへ移動します)

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さて、新島先生遺品庫は、

昭和17年、

同志社創立者新島襄永眠50周年の記念事業で

新島の遺品を保存、管理し、陳列できる施設として

名建築家ヴォーリズによって設計、

この地に建てられました。

 

ギリシャ神殿風の入口にスレート葺屋根。

長らくは陳列施設としての役割も果たしていましたが、

平成7年に常設展示室が別で設けられ、

今では保存、管理のための施設となり、

内部は非公開になっています。

 

中央に見える丸に根笹の家紋は新島家のもの。

 

明治期の建築も多い同志社の建築のなかでは

比較的新しい建物。

きれいにしてあります。

 

新島が亡くなって50年記念の事業に

校友である池田庄太郎の篤志と

校友会の賛ヨク(立に羽でたすける意)により造築す

などと建設の意図が書かれています。

 

そばには石碑も。

難しい漢文で書かれているのであまり意味はわかりませんが、

新島の功績を称賛した文章のようです。

 

背面には大きな通気口が。

保存、管理を目的にした建物らしく

通気口は背面以外にも東西の壁面にも設置してありました。

 

また、見た目にはわかりませんが、

基礎や屋根スラブ(コンクリートの屋根板)は

鉄筋コンクリートにするなど

建物の性格上、

堅牢・耐火を意図して設計されているそうです。

(「京都の赤レンガ 近代化の遺産」京都新聞社 より)

 

それにしても・・・、

背面の両はし部分に違和感を感じます。

 

西側のこれは間違いなく後世に取り付けられたものでしょうね。

現代風な囲いの向こうに

うっすらと中の空間が透けて見えます。

左付近にタテに長い窓、

その右上に照明らしき丸いものが見える・・・?目

 

囲いの中央に扉が切ってあり

中へ入れるようになっているので

建物内へ出入りできるような扉がついているのかもしれません。

 

裏面東側の部分はレンガですが、

中央部分と質感がかなり異なっています。

しかも灰色の凸凹と配置された石は普通、

建物の角に配置されます。

正面もそうなっています。

 

おそらく、

背面の東西は竣工当時にはなく、

上空から見ると、

アルファベットの「T」の

タテ棒を短くしたような形だったのではないでしょうか。

 

そこに便宜上、

例えば、空調の室外機や

関係者用の裏口を設けた。

 

そんなところではないでしょうか。

 

同志社新島先生遺品庫、

創立者の意思と歴史を守り続けるレトロでした。

 

京都のレトロを語る上で欠かすことのできない同志社のレンガ建築群。

引き続き、記録を続けていきたいと思います。

 

今回ご紹介したは同志社新島先生遺品庫は

コースに含まれていませんが、

私がご案内している

 

オフアワーズの

京都のんびりおさんぽ旅

(詳細はこちらをクリック!チケット販売サイトへリンクします)

 

では

他にもおもしろい場所をご案内しています。

 

3/17(土)開催分の申し込みを受け付けています。

上差しお申込みはこちらまで下差し

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各コース開催日の1ヶ月前をめどに受付を開始しますので

ぜひ一度、お申込みの上、

春の到来を一緒に堪能しましょう!

 

さてさて、

次はどこへ行こうかな~ランニング