こんにちは、粟津サヤカですニコニコ

 

時代とともに消えゆくレトロを

自分の目で確かめ、

記録しているわたくし、

ここ数日の気温の急変に対応できず

風邪を引いておりましたゲホゲホ

 

まさかこの時期に風邪なんて・・・

と喉が痛いのに風邪だと認めず、

さむい中、雨の中、

相変わらずレトロを追いかけていて・・・

 

熱中するのはいいですが

ほどほどにしないとね・・・

 

厳しい季節がやってきます雪だるま

みなさまもどうぞご自愛くださいませお茶

鍋鍋鍋

さて、今回のレトロは、

旧島津製作所河原町別館(現フォーチュンガーデン京都)です。

 

京都にお住いの方なら

あ~、知ってる、知ってる~

という方も多いのではないでしょうか。

 

私も以前京都に住んでいたことがあるのですが

バスの中から眺めて、

何これ?使われてないの?

ってしげしげびっくり見ていたものです。

河原町押小路を下がったところにあります。

京都市役所の北隣といったほうがわかりやすい

かもしれません。

 

島津製作所と書かれていますね。

京都発祥の理化学、医療機器の会社です。

平成14(2004)年にノーベル化学賞を受賞された

田中耕一さんの勤務先ですね。

気さくで素朴なお人柄に

注目が集まりましたよね。

田中さんは現在も島津製作所に在籍されているそうです。

 

さて、島津製作所、

明治になってまもなく明治8年に

仏具職人だった島津源蔵という人が

木屋町二条に創業した会社です。

 

さて建物の前まできました。

これぐらい大きな建物の全景をとらえるには

やはり反対側の道で撮影、観察してから

近づくのがいいですね。

 

窓が大きい!

ギギーと音を立てて開きそうですね。

窓のすき間から中が見えます。

現在はフォーチュンガーデン京都という

レストラン、結婚式場になっています。

 

昭和2(1927)年、荒川義夫設計、武田五一顧問、

鉄筋コンクリート造4階建てです。

会社らしく角張った堂々とした建物ですね。

私が見てきた近代建築のなかでも

比較的シンプルです。

昭和の時代に入ると

モダニズムという建築様式が流行ってきて

だんだんと装飾がなくなっていくのが

この時代の特色です。

 

確かに、

アーチ窓も3階部分だけですね。

少しだけせりだした庇も

華美でなくほどよく装飾が施してあります。

よくよく見ると屋上に塔がありますね。

 

少し歩いて

斜め前の京都ホテルオークラの辺りから見ると

よくわかります。

島津製作所が使っていた頃は

実験室もあったそうですし、

あの塔も何か実験に使われていたのでしょうか。

 

建物の中へ入ります。

エントランスの扉です。

細かい技術ですね。

理化学の会社の扉にしては

かわいらしいですね。

お花のようです桜

 

階段があって少し高くなっています。

使われているタイルの柄もレトロですね。

 

タイルだけ撮影してみました。

丸いタイルが品よく並んで

さりげなく自己主張しています。

 

重厚な柱とランプ。

なんとなくエジプトを連想してしまいます。

 

前と、左右の部屋へ通じる扉がついています。

ずいぶんきれいに修復してありますが

この辺りは竣工当時のものを利用されていそうです。

 

左右の扉の上部はアーチ窓です。

大理石で扉を囲むなんて凝ってますね。

 

天上へかけての壁面の装飾です。

細かいところを丁寧に作っていますね。

 

エントランスにレストランのスタッフの方が

いらっしゃって、

夢中で写真を撮りまくっている私に

少々驚き(引き?)ながらも

はじけるような笑顔で中へ誘ってくださいました。

古い建物を撮り歩いてるんですよ~カメラ

なんてお話したら

お庭も素敵ですよ~と教えてくださいました。

 

わーい、ランチランチナイフとフォーク

 

メインをひとつ選んで

さらにサイドを選ぶようになっています。

さつまいものスープに

鶏モモ肉の季節野菜トマトソースがけ

というメニューだったと思います。

ちなみにパンつき。

トマトソースがやわらかい鶏モモ肉によくあって

すごく美味しかったですよ!

 

お庭の見える席で

景色も楽しめました。

平日のランチ時に伺ったのですが、

周辺の会社員、OLの方々でいっぱいでした。

休憩時間のひととき、

こんな素敵なところで楽しめていいですね。

 

会計はテーブルで済ませて、

館内を見てまわりました。

このステンドグラス素敵ですね。

昔からあるものではなさそうですが、

この建物を表しているようなデザインです。

 

お庭側から建物を見上げてみました。

この外観は昔から変わっていないのかもしれません。

ただ、やはり通りから見えない部分は質素ニヤリ

 

建物の北側に車寄せがありました。

今は高級リゾートっぽくしてありますが、

当時はどんな人が出入りしたんでしょうね。

 

車寄せのファサードを外から。

結婚式場に使われていることから

この日も、カップルがここで

ウェディング写真を撮っておられました。

近代建築で結婚式か~。

それも素敵だな。

ずっと見ていることしかできなかったこの建物。

レストランと結婚式場になったおかげで

中へ入ることができました。

1階内部はほとんど改装されているようでしたが

私はそういう活用の仕方、大賛成です。

いつもいってますが、

人が使わなくなったら建物は終わりです。

維持管理にもお金がかかるのだから、

上手に使ってもらって保存することって

大切だと思います。

レストランなら私も入れるし爆  笑

 

楽しく、美味しい思いもできた訪問でした。

エントランスの方、

テーブル係の方、

一風かわった近代建築好きにも

笑顔で気持ちよく対応してくださり、

ありがとうございました。

 

さてさて、次はどこへ行こうかな~ランニング