テレビで見る限り、神戸の街は復興したように見える。記念イベントも"ほんのり"温かみを感じる。


 15年前の3月、災害支援で兵庫県に派遣され10日間の支援活動に従事した。


 県消防学校に寝泊りして送られてきた救援物資の整理をする補助員が役割だった。


 各避難所から要望があった物資を仕分けして送る作業である。


 震災から2ヶ月近く経っていたので忙しいことはなかったし、品数も震災当時の半分以下だったらしい。


 電車もバスも走っていたし、被害のない食堂やパチンコ店も開いていた。


 2ヶ月も経てば生活観が見えてくるのは当たり前のことである。


 が、倒壊した建物はガレキのまま。避難所では、老人と子ども達がいるだけ。すれ違う人たちは下を向いて歩いている。


 笑い声など一切ない。ただ、ただ暗い。


 災害現場ってこんなに寂しいのか!!! と、怖くなった。


 あれから15年。結婚して子どもも3人。バイクも3台乗り換えた。


 私にとっては"もう15年"なのかもしれない。


 しかし、被災された方々のなかには、震災から抜けられない人たちがいるのだろうと思う。


 新しい生活に馴染めない人たちがいるのだろう。



 派遣を終えて帰る日の朝。兵庫県の職員に「頑張ってください」とエールを送ると・・・。


 「大丈夫ですよ!! 10年経ったら来て見て下さい・・・!!」


 と、あっさりと答えた。笑顔だった。