妻との思い出はたくさんある。









今さら何を言おうが
過去の産物で
今さら何を言おうが
どうにもならない。










日記を始めた当初にもあるよう
思い出話をひとつ
ここに書き記し整理させよう。




















妻と付き合い出して間もない頃
妻の母から2枚の映画チケットを
妻が頂いたとメールがきた。









当時はまだスマホなど無く
連絡のやり取りはただのメール。









メールは恐らく今でも
携帯電話に残っているだろうが
それ自体が月日の移ろいを感じる。









頂いた映画のチケットは
ソラニンと言う映画で
劇場公開前の試写会の
招待チケットだった。









妻は当時、宮崎あおいが好きで
それはそれは喜んでいた。









季節はまだ寒さの残る冬。









缶コーヒーをカイロ代わりに
コートのポケットに入れ
二人仲良く自分は右手で妻の左手を
妻の左手は自分の右手を握りしめ
試写会場へと足を運んだ。









映画の内容は
宮崎あおい演じるメイコの彼氏が
交通事故で亡くなり、過去を回想し
彼氏の意思を紡いでいくと言うもの。









主題歌は
ASIAN KUNG-FU GENERATIONと言う、
恐らく今の若い世代は知らない
当時は有名なグループが歌っていた。









映画が終わり
映画のグッズ販売店にて
劇中にも出たウサギのストラップを
それぞれ赤と青2つ購入した。









それがはじめての二人のお揃いだった。









その後、
食事をすませてからのことは
あまりよく覚えてはいない。









ただ、覚えていることは
映画で流れていた曲を2つ
携帯にすぐダウンロードして
1つのイヤホンを分けあい
聞いていたことと









とても妻のことを愛おしく
ずっと大切にしたいと思えたこと。










今になり
同じ曲を聞いてみてわかること。









この歌の歌詞は
今の自分の置かれた立場に
ぴったりと当てはまっていた。









ASIAN KUNG-FU GENERATIONの
曲名は映画と同じソラニン。









昔住んでいた部屋は









妻と初めてキスをした部屋で
ふたりで働いて貯めたお金で
オーナーから買い取ってからは
家族4人で暮らした場所であり
いくつもの思い出を育んだ場所。










記憶がいっきに流れ込み
押し潰されそうになる場所。