こんにちは。

横浜市中区伊勢佐木町のプライベートエステサロン オブジアーブです。
*2019年9月横浜みなとみらい・桜木町エリアに移転しました。
 
最近、お互い対極に位置する人達の本を読みました。
 

 
左から堀江貴文さんの「多動力」
中央はベニシア スタンリー スミスさんの「ベニシアの京都里山日記」
右が「ベニシアの京都里山暮らし」
 
堀江さんはホリエモンと呼ばせていただきます。
「多動力」は目次の見出しを見ただけで、かなり強気。
 
「寿司屋の修行なんて意味がない」
「バカ真面目の洗脳を解け」
「経費精算を自分でやるサラリーマンは出世しない」
「99%の会議はいらない」
「すべての仕事はスマホでできる」
「ヒマな人ほど返信が遅く忙しい人ほど返信が速い」…。
 
書店でタイトルだけを見た時、
多動力=マルチタスクを同時にガンガンやっていく力かと思いましたが、違いました。
読んでみると、1日24時間を自分がワクワクすることだけを推し進めるための生き方であって、
いくつもの仕事を同時に進行させていく方法論ではありませんでした。
 
例えば、
自分のワクワク時間を作るためには、代わりに人やお金を使う…というところ。
ホリエモンはどの本も自分では執筆せず、
自分が今までに語ったことやメルマガなどに書いたことなどをライターにまとめてもらってるそうです。
自分で書いていたら時間ばかり取られてしまうから、執筆は本職に任せ、だいたい月1冊ペースで発刊しているとのことです。
最初は、「え?自分で書かないなんて!」と思いましたが、そうやって自分のワクワク時間を作っているのですね。
それに文章を書けなさそうな芸能人が人を使い、あたかも自分で書いたような本をどんどん刊行していますから、業界ではよくあることなのでしょう。
 
また、彼にとって家事はワクワクしないことだから、そんなことに時間をとられないように、現在はホテル暮らし。
「やりたくないこと」はやらないのです。
 
それから、会うことがワクワクしない人っていますよね。
ホリエモンによれば付き合わない人間を明確にすることも大切とのことです。
 
誰とでも無難に付き合うためにそういう人に心にもないお世辞を言ったり、愛想を振りまいたりしているうちに人生が終わってしまう。
自分の時間を奪う「付き合いたくない人とは付き合わない」と言い切っています。
 
私はよくラインなどで友達申請されますが、本当にコンタクトが必要な人でなくてもお願いされればOKしてしまうことがあります。
中には仕事の宣伝やお誘いなどをしてくる人もいます。
それほど親しくない関係性から、挨拶や説明が必要な場合でも、ラインという手段ゆえか、カジュアルな言い回しの文を送ってきたりします。
せっかく連絡いただいたから返信したほうがいいかと悩むことがありましたが、ホリエモン方式でやればいいんですよね。
そういった礼儀を知らない方々とはこれからお付き合いすることはないだろうから、わざわざ返信することもないということです。
 
その他にも、
ホリエモン曰く、
やりたいこと=体感時間が短く感じられること。
体感時間が長く感じられることはしない。
1日24時間を細かく書き出してみてワクワクしないことを赤でつぶす。
そうすると1日24時間ワクワクすることだけで埋め尽くされるというのです。
 
家事にワクワクしないけれど、外注するお金がないから外注できないというのであれば、この本に書いてあることを実践して、外注金額以上に稼げるように自分の価値をあげればよいと書かれています。
 
読み始めた時は人の心をくみ取らず、協調性のない冷たい生き方だと感じましたが、
読み終えてよく考えてみると、彼は自分の「ワクワク」のために不要だと思われることを潔く捨て、だからこそやりたいことが徹底できているのだと思いました。
現在ホリエモンはいくつものプロジェクトや役割を分刻みでこなし、全てワクワクしてやっているというのもうなずけます。
 
一方、ホリエモンとは超対照的と思えるベニシアさん。
 
彼女はイギリス貴族出身。
貴族らしい生き方とは違う、自分が求める生き方を探してヨーロッパからインド、そして1971年に日本にたどり着きました。日本で結婚、離婚、再婚し4人の子どもを育てました。1978年からは京都市左京区で英会話スクールを開いています。
 
*ベニシアさんについては以前、ブログに書いていますので、よろしければお読みください。
 
そんなベニシアさんの本の舞台は京都 大原。
山や田畑に囲まれ、鳥の声が聞こえ、四季の自然のうつろいを感じられる地です。
築100年以上の古民家を夫と共に改修し、庭にはハーブを植え、自分の理想とする姿に作り上げていきました。
これまでの経歴から現在に至るまでの暮らしと想いがエッセー形式でつづられています。
中心にあるもの、それは…
自然。
 
自然の中には植物、川、食物はもちろん、人と、人が営むなりわいも含まれています。
日本ではハーブ研究家として有名になりました。
彼女のハーブガーデンは商業的なハーブガーデンにありがちな春夏秋冬のうつろいが人工的に演出されているのではなく、鳥やミツバチなどほかの生き物や、太陽、雨、雪、風、湿気など、いろいろな植物の適期と自然が織り成す共生が感じられます。
 
植物は1日1日姿かたちを変えます。
スマホをタップするだけで一瞬で解決する事象とは正反対で、
「時間の流れ」が必要です。
 
また、植物は、
ホリエモンのように必要のない人にはメール返信しないということはできず、周りの環境との掛け合いで生きています。
 
彼女の家の中は、
木や土でできたもの、布、かご、たたみ、暖炉など、
自然素材でできた物で統一され、
プラスティック製品など見当たりません。
日本の家の中でよく見られるような百円ショップで買った収納バスケットなどはたとえきれいに収納されていても、並べると何か雑然としたちぐはぐした感がありますが、
自然素材の物は形がそろっていなくてもそういった感じにはなりません。
それはハーブガーデンでいろいろな種類のハーブが寄せて植えられていても互いになじみ合っているのに似ています。
そんな感じが素敵なので、私も何か買うときは自然を意識して選ぶようになりました。
 
毎週、大原の朝市で売られる野菜や豆などを通して、
生産者である人々と直接触れ合う…。
生産者の生き方、考え方に触れ、たとえはじめはなじみがなくても、話を聞き、それらを受け入れ、お互いを認め合っていく…。
そういう暮らしや生き方がつづられた本を読んでいると、いつの間にか優しい気持ちになります。
 
ベニシアさんとホリエモンとでは時間の使い方が全く違います。
ホリエモンはやりたいことをスケジュールにどんどん入れます。
ベニシアさんは植物、ほかの生き物、人達との関わりを包括して自分の時間の枠に組み入れます。
 
例えて言えば、
ホリエモンはデジタル時計。
カチカチととどまることなく数字が進みます。
ベニシアさんは大きな丸い壁掛け時計。
何かをやっていたらいつの間にか針が2時から8時に進んでいた…みたいな大きな時間の流れが感じられるのです。
 
でもホリエモンもベニシアさんも、どちらも好きなこと、ホリエモンの言葉で言う「ワクワクすること」に1日を使っているのです。
 
はじめは正反対と思われた二人の本でしたが、
あれ?どちらも芯の通った生き方、時間の使い方をしているのでは?と思うようになりました。
 
ホリエモンは神経回路の伝達速度が速いのでしょう。
それに合った生き方をしていらっしゃいます。
 
ベニシアさんは神経回路というよりも、
何かを「感じる」脳の領域が広いのではないでしょうか?
そんな印象を持ちました。
 
エステティックは「感じる」領域なのでベニシアさん派と言えますが、
経営、施術、知識の習得などお客様には見えない部分はホリエモン派といえます。
 
ついでにですが、
ホリエモンとベニシアさんの本の間に
ある本を見てください。
 

 
 「すいません、ほぼ日の経営。」
聞き手:川島蓉子
語り手:糸井重里
 
コピーライターとして有名な糸井重里さんが作った「ほぼ日」という会社の経営が、一般的な会社の経営とは違うことに川島蓉子さんが興味を持ち、糸井さんにインタビューして作られた本です。
 
詳しい内容は割愛しますが、
なぜこの本をこのブログの最後に挙げたのかというと、
「ほぼ日」の経営が正に
ホリエモンとベニシアさんの中間に位置する感じがしたからです。
 
「ほぼ日」の行動指針は
「やさしく つよく おもしろく」
 
ナチュラルな形で人とのふれあいや想いを大切にしながら、だけど経営として成り立たせるという意味です。
高度経済成長期のイケイケな猛烈社員とは違い、今の時代にすんなりと受け入れらるような自然体、でもしっかりとした芯がある働き方という気がします。
 
ホリエモンもベニシアさんもいい!
だけど中間のやり方もある。
 
三者の本を読み、
生き方や仕事の仕方は人それぞれ。
三者それぞれのやり方から学ぶこともあるし、取り入れなくてもいい方法や考え方もあります。
結局は時代、世情、自分の気持ちや状況に合わせていけば良いということなのでしょう。
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
 

横浜市中区伊勢佐木町のエステサロン
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2019年9月にみなとみらい・桜木町エリアに移転しました。

 

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オーナーエステティシャン Kumiko
日本エステティック協会 認定講師
日本エステティック協会 トータルエステティックアドバイザー
シデスコ認定 インターナショナルエステティシャン
横浜市体育協会 健康体力作りインストラクター講座修了
横浜市体育協会認定 歩行・姿勢アドバイザー