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雑多な情報に長時間振れたとしても,何かができるようになるわけではないので,学校で過ごす時間だけでもネットワークから断絶された状態で過ごしてみるべきかもしれない,という考えは持っているのですが,文部科学省がわざわざ学校に通達を出す必要があるのかどうかは疑問.


学校内で禁止する理由が明確ではない,というのが疑問に思う理由.

授業中にケータイ使ってしまう状況を防ぐため?たいくつな授業時間を乗り切る方法として,ケータイが使えなければ漫画を読むという方法もあるし,教科書に落書きする方法もある.寝てしまうという方法もある.

授業に集中させることが目的なら,ケータイだけ禁止しても意味がない.ケータイを禁止すれば大部分の生徒の授業への集中がアップするということがはっきりしているのであれば,妥当だとは思う.

また,授業に集中させることが目的だと仮定したときに考えておいたほうがいいと思うことがありまして,これを言い出すときりがないかもしれないけど,それは必死になって授業に集中させる必要があるほど,授業に価値があるのか,ということ.


ケータイサイトに関連して生徒に起こる事件を防ぎたいとするならば,学校内の禁止だけでは不十分.学校内だけの禁止という方法は,あまりにも不足すぎる.ケータイサイトを利用することで得られるプラスの影響も大きいものがあるだろうから,全面禁止は妥当ではないということで学校のみ禁止にするならば,学校外からのアクセスによって事件にまきこまれる可能性が残るので,今回の通達は無意味.

ケータイサイトで得られるプラスなんて,無視出来る程度であるから危険性から子どもを遠ざけるためにはケータイ使用禁止しかないと考えるなら,とことん,24時間使用禁止を主張するのでないと意味がないよ.

ただし,危険性が少しでもあるから利用を禁止するんだ,という考えは非常に馬鹿な考えである可能性をしっかり検討してほしい.


安全性のためにやむを得ない場合はGPSなどに限るっていうけど,使える手段が多い方が安全性は高まります.スクールバスが水没したとして,助けを求めるのにGPSだけでなんとかなるでしょうか.いじめでどこかに閉じ込められたとき,GPSだけで大丈夫でしょうか.へんな人が学校に侵入してきたとして犯人にさとられないように静かに助けを求めるのにメールは必要ではないでしょうか.


昔はなかった携帯電話なので,特に何も考えずに禁止したからといって大きな問題は発生しないのかもしれませんが,もっとよく考えてほしい.よく考えているけど発表していないだけならば,発表してほしい.

また,ケータイのマイナス面にばかり着目してしまって,教育で携帯端末を有効活用したら得られていたかもしれない,新しい教育の可能性を見失ってしまっている可能性も考慮したほうがいいのではないでしょうか.プラスかマイナスかってのは,P2Pと一緒で利用する側の使い方に大きく依存しているわけで,教育現場に混乱をもたらすくらいに新しいものならば,どこかに新しい教育の可能性が秘められているかもしれないよ.