au Run & Walkでは自転車の消費カロリーの値が出る.しかし,心拍計などが算出する消費カロリーに比べてずいぶんカロリーの値が小さい,という批判がある.

これは,Run & Walkの方は,自転車での運動を一定の運動強度に設定していることに原因があるのだろう.本当は,自転車で運動するといっても,その運動強度は様々.ママチャリとは違って,ロードなどだと,速くも走れるし,ゆっくり走ることもできる.速く走れば運動強度は高いし,ゆっくり走れば車体の軽さ,タイヤの細さが影響してママチャリよりも小さな運動強度だったりもするだろう.しかし,Run & Walkではおそらく,その差は考慮せず,一定の運動強度と簡単化している.
(運動強度は一定であると仮定して消費カロリーを算出するため,消費カロリーの値は運動時間にのみ比例することになる)

一方で,心拍計では,心拍数が運動強度に比例しているものと仮定して,心拍数から運動強度を推定して,その運動強度における単位時間あたりの消費カロリーの値を使って,トータルの消費カロリーを算出しているのだろう.(重み付け,かな?)

つまり,
(心拍数から推定した運動強度に比例する)なんらかの係数*(その運動強度で運動した)時間=トータルの消費カロリー.だから,単に運動時間に比例する値にならず,どのように運動したか,にも関連した消費カロリーの値が表示される.


Run & Walkで想定している運動強度より大きな運動強度で運動する時間が長ければ,当然,Run&Walkの出す値は心拍計が算出する値に比べて,小さめになってしまう.

一方で,ロードバイクの軽さを大いに利用して,ママチャリ並の速度で運動すれば,Run & Walk想定の運動強度より,実際の運動強度が小さくなり,今度は心拍計の算出する値の方が小さくなると思われる.


ニーズによって値に要求する性質は異なるから,どちらが良いという話ではないが,直感的には,よりたくさんの変数を利用している,心拍計の消費カロリーの方が実際に近い値なんだろう.
(心拍計が利用しているモデルが実際に近い場合限定.変なモデルを使って算出すれば,変数を多くしたからといって,実際の値に近づくとは限らない.)


しかし話はここで終わらない.心拍計の値には考えるべき大きな問題があるように思う.それは,実際の運動強度に心拍計がどの程度連動しているのか,ということ.

(まず,利用している値が心拍数のみであると仮定する.)
同じ心拍数であったとしても,体力がある人と,体力がない人では,本当の運動強度は異なっているはず,というのが,心拍計の出す値には問題が残っている,と主張する理由.
体力がない人は,体力がある人にとっては,ベリーイージーな運動であっても心拍数が非常に大きな値になる可能性がある.(実際そうなってるだろう)

もしカロリーの大部分が消費されるのが心臓においてならば,心拍数でのみ考えれば,体力のある人においても,体力のない人においても,実際の消費カロリーに近い値を算出することができるだろうが,おそらくは,筋肉が大部分のカロリーを消費するのだろう.
そうすると,体力が無い人の場合,心拍数はすごいけど,実際の消費カロリーに密接に関連してる筋肉はほとんど働いていない可能性がある.よって,心拍数のみから運動強度を推定することは,単純に正しいことであるとは言えなくなってくる.

心拍数から運動強度を推定する,というのは,つまり,心拍数から筋肉がどれくらいがんばっているか「予想」してることになるわけで,本当の値を測定しているわけではない.(筋肉のがんばり具合を本当に測ろうと思えば,体中に電極として針を刺しまくる必要があるだろう)
つまり,この製品を利用してる人はだいたいこんくらいの体力だろう,という仮定をした上で心拍数から運動強度を推定して,消費カロリーを求めている.

よって,製品が想定する体力と異なる人間がその製品を利用した場合,実際とは異なる消費カロリーが表示される可能性がある.

ただ,サイクルコンピュータでは速度も測定してるものなので,(平坦を走行していて,また,ええあんばいのギア比で自転車に乗っていると仮定すれば)心拍数とそのときの速度との関係から,利用者の体力レベルを推定している可能性がある.もし,そげなことしてるとしたら,心拍数だけで算出してる値よりは正確な値であろうと考えられる.モデルが正しければ.

しかし,まあ,ギア比(ケイデンス),走ってる道路の状況で仮定を加えているので,またそこで実際からはずれている.その仮定による誤差は無視できる程度であると言える生活を送ってるなら,無視できるけど.消費カロリーを死ぬほど厳密に知ることが出来ないと死ぬような人なら,こういう仮定による誤差も問題になるのだろう.
(まず,どの程度ずれるものかを調べる必要がある)

消費カロリーの値がおっきすぎるとか,ちっさすぎるとかいう論争をなくし,世の中を少しでも平和にするために,キャットアイやポラールあたりは,消費カロリーの算出アルゴリズムをわかりやすく説明してもらいたい.

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しかし,考えてみると,運動時間を消費カロリー算出に使うことをデフォルトで上の内容を考えていたんだけど,別に運動時間を変数に使う必要はないはずだ.移動した距離と移動に必要だった力がわかるんであれば.移動に使った力を経路で積分すればいいんだよね?

特に運動強度が一定であると仮定できるような低速な移動であれば,なんとなくだけど,移動した距離と体重+自転車の重さ,で消費カロリーを出すほうがホントっぽい.

ん?力をかけるとその分速く移動してしまうから,時間を変数に使うのか?物理をちゃんと勉強してないんで,こんがらがってきた.ちゃんと物理やってる人は,簡単にわかる程度の内容なはずなので,だれかよろしく.

なんかとなんかが等価で,時間使ってもいいし,使わないんだったらあれ使えばいいんじゃね?的な展開な気がしてきた.いや,距離使うのが直接的測定法で,時間使うのは,推定を使った算出法に思えてきた.

超直感的には,速度に連動させて表にした運動強度に比例した単位時間あたりの消費カロリー*時間で算出するのがよさそうに思える.(風を考慮しない)

そもそもどんな値でも直接測定できるんだとしたら,何の値を使って消費カロリーとするのか,をまずはっきりさせて,その値をどんな値にどういう仮定をすれば算出できるかを考え,グラフにしていくと,問題が解決する気がしてきた.

そもそも,この運動でこれくらいの運動するときの消費カロリーはこんくらい,ってどうやって求められたんだ?