(誤った認識に基づいた常識がまかりとおることは,あまりよろしいことではないと思いますので3回目)


ほんとに携帯電話を優先座席付近で使用したらだめですか?

だめ,と言われる理由はペースメーカーに悪影響を与えるから,ということですよね?

たしかに,一般的な現象として,電波が機械の動作に影響を与える,ということはあります.対策しないと,悪影響が出ることは,あります.それは間違いない.

ただし,「対策しないとき」だけです.現在のペースメーカーは,対策が取られています.そして,ペースメーカーは交換されるもので,一生同じものがつかわれるものではありません.多くの人のペースメーカーが,電波の影響を受けにくいものになっているはずです.


また,「携帯電話がペースメーカーに影響を与える」,と言われていた時代の携帯電話が出していた電波の強さに比べて,現在使われている携帯電話の電波は,弱いものになっています.つまり,他の機器に与える影響は厳密にいえば,小さい,と言えて,実質的にどうなの?となると,影響はない,と言えるレベル(たぶん)です.

昔は,たしかに,すごい電波を出していたらしいです.ショルダーフォンなど.しかし,現在は,電波そんなに強くないです.

つまり,ペースメーカーが強くなったし,電波は弱くなっているので,ペースメーカーへの影響を心配して,携帯電話を優先座席付近で使用しないようにすることに,まったく科学的な根拠はありません.

ただし,多くの人が携帯電話がペースメーカーに影響するのではないか,という考えを持っていることを前提にすれば,物理的には影響がないものの,感情面での影響を与えるため,心理学的には携帯電話の使用の悪影響は存在すると言えますが.しかし,心理的な作用を除けば,まったくもって意味ありません.


余談ですが,電車のシステムも電気をたくさん使ってるので,いろんな電波だしてるはずですよ.たぶん.実際,電車に使われる様々な製品では,必至に必死に技術者の方々がノイズ対策が施されているを考えながら製品を設計しているらしいです.

余談2ですが,電車は金属を材料に造られていると思います.壁が金属であるような空間で電波を出しますと,距離が離れていても,電波が弱くなりません.壁に反射した電波が届くことが原因です.つまり,もし携帯電話の電波がペースメーカーに影響を与えるというのであれば,優先座席付近だけ禁止する,という方針は,科学的に誤りです.

つまり,現在の携帯電話使用に関する鉄道各社の方針は,いろいろ間違ってます.

つまり,結論としては,
「電車内で携帯の使用は問題ないだろ? 科学的に考えて」