若い頃

大会社に口座を開きたくて
孤軍奮闘で働きかけていた時
そこの購買部部長から、こう言われた。
「キミ、うざったいんだよ」
 
月曜の朝一には顔を出し
お願いに通った。
3年間それを続けたら、
見事に嫌われた🙂
 
部長が言うに
25社が口座を開くために
行列を作って待っているんだよと。
今の決算では足りない。
来ても無駄。もう来なくていいよ。
きみの顔を見たくないんだよ。
と🙂
 
そう言われてしまったのが4月
そして
5月の連休…
それでも
僕は出向いた。
 
守衛に頼み込んで入る。
社内は誰もいない。
留守番役が一人出社してるだけだ。
 
その日、
たまたま
例の購買部部長が留守番だった。
日向ぼっこしていた彼は
大いに驚き、
またキミか!
と、呆れ返った。
 
しかし、
これによって
口座は開かれたのだ!
25社を飛び越えて!
 
「まあ、座れよ」
部長が椅子をすすめた。
この嫌われ者に🙂
「キミは、しつこいねえ〜
普通、ここまで言われたら来なくなるよ。
長いことやってるが、
キミみたいな男は見たことがない」
 
「よし、俺が手を打ってやる。
25社の一番前に連れ出してやる」
 
大逆転だった。
 
恥ずかしいから
あまり人には話さずにきたが、
田舎から出てきた裸一貫の僕が
実績もなくツテもなく、
大会社に
認めてもらうためにできることは
それぐらいしかなかった。
 
今、思い返すと、
『 普通はそこまでしない 』ことの
『 そこまで 』が肝心だ。
 
普通の先をやらなければ、
それは普通の人にすぎない。
人に買われるには、普通ではダメだ。
気にもとめられない人ではいけない。
叩きたくなるような『出る杭』でないと。
気持ちを動かすのは、
価値ある技術や製品に裏付けられた自信
それを売り込む
うざったいほどの熱意
 
執念が必要だ
と、
僕は思う。