こんばんは。
UTSUROIのロケ地が何処なのかを知ることができましたので、そこに行った気持ちになれる動画を見つけてみました。
短くて、説明も分かりやすいです。
子どもの頃、博多区堅粕のおばあちゃん家に帰省すると、ここよりももっと大規模で賑やかな「吉塚市場」というところに毎日歩いて買い物に行っていたので、とても懐かしいです。
幼かった当時は博多弁が怖くて「おばあちゃんもひい爺ちゃんも市場の人も、どうしてみんな最初から怒っているのか?」とビクビクしていましたが、いつしかへっちゃらになっていきました
ところで、上の動画を観ていて気づいたのですが、この丸っこくてカラフルな提灯や点灯している飲み屋の看板などは、制作側がセッティングしたようですね。
ふたりのビビッドなお衣装と、とんでもなく暗いシャッター街の色彩を繋ぐ役割を果たしていて、キレイです。
そして、マーケットの中を歩いた後で「別の通りもご紹介します」と言って向かったのが、この路地です。
動画から、似ているアングルを切り取ってみました。
奥に見えている縞模様の屋根が特徴的ですね。
こう見ると、「UTSUROI」では植物の鉢がかなり追加されていることがわかります。
ただし、動画の投稿者は昨年の7月にこちらを訪れたということで、現在は更に様子が変わっているかもしれませんね。
◇
昭和レトロな、半ば廃墟化しているシャッター街を、まるで昭和のチンピラのような格好でうろつくふたり。
これがね、最新のスタイリッシュなお衣装だったらものすごくつまらなく、ただの冷やかしか廃墟マニアのように見えてしまったと思うので、わたくしはこれで大正解だと思います。
うまく言えませんが、傍観する側でなく『あちら側』にいることに意味がある気がするのです。
ふたりは一見すると、完全に終わった場所にいつまでもしがみ付き、時の流れに取り残されてくだを巻いているのかと思わせます。
しかし、カラフルな提灯の光と、通りに並んだ鉢の青々とした緑や赤やピンクの花が人の営みを感じさせ、このふたりの心は明るく前向きであることを匂わせてくれています。
夜になればスナックの看板に明かりが灯り、雨が降ろうが日寄ることなくふたりは一緒にいて(馴染みの店をはしご中なのでしょうか)、移ろう時をしみじみと感じながら、色褪せたマーケットの入り口や、ずっと黙りこくったままで佇む二層式洗濯機を眺めているのです。
きっと、小さな頃からふたりはこの界隈で暮らし、働くおじちゃんに「あぶねえ!うろちょろすんじゃねえ!!」とか怒鳴られながら、薄暗いマーケットを駆け抜けていたことでしょう…
………
「なあヒョン、あとでアジュンマの店に戻ろうぜ。なんか、今夜は特に神経痛が辛そうだった。雨のせいだろうな」
「ああ。平気だとか言ってたけど、全然隠せてなかったな。また店じまいを手伝ってやるか」
「んん!このおぼろ豆腐、めちゃくちゃ美味いぜ。ヒョンも食べてみなよ、ホラ」
「あーん…、んう!おいひー!」
「マスター!この豆腐まだある?土産に一人前だけ包んでもらえませんか?…あざース!あ、ビニール袋とかで良いっすよ」
「チャンミン…」
「なんだよ、いいだろ別に。これでアジュンマにあったかい豆腐汁作ってやろうかと思っただけだよ」
「フハハ。ダメとは言ってねーだろ。お前って、昔からホントにいーヤツだよな」
「ヒョンが大切にしてるものを、俺も大切にしたいだけ。ただそれだけだよ」
「そっか…。お、チャンミン、もう空っぽじゃん。もう一杯飲むか?」
「もらう。でもヒョンはもうやめときなよ」
「はいはい」
…ん?
いつ妄想スイッチが入ったの…?
というわけで、テーマを
『UTSUROI』に寄せて
と題しまして、しばらく様々な視点から楽曲の考察や妄想など、あれこれ楽しんでいきたいと思います。
途中、インスタかアメ限にて弾き語りにもチャレンジしてみたいと思っております。
それでは、
どうぞよろしくお願いいたします。
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