REAL TRAUM一周年記念コンサート 2024年7月20日18:00 朝日浜離宮ホール

第一部

VERDI 「La traviata」より Libiamo ne' lieti calici(乾杯の歌)

Eduardo Di Capua&Alfredo Mazzucchi O sole mio(オー・ソレ・ミオ)

PUCCINI Toscaメドレー 編曲:波木井翔さん

Recondita armonia(妙なる調和)/スカルピア&?/Vissi d’arte vissi d’amore(歌に生き愛に生き)/E lucevan le stelle(星は光りぬ) 

Luigi Denza Funiculì funiculà(フニクリ・フニクラ)

Cesare Andrea Bixio Parlami d’amore Mariù(鳥尾さんは「ぼくに愛を告げて、マリウ」と紹介されていましたが「マリウ、愛の言葉を」というタイトルで知られているようです)鳥尾匠海さんソロ「Gli Uomini…che Mascalzoni!」イタリア映画「殿方は嘘つき!」の主題歌

作曲者不明? Vieni sul mar(海に来たれ)高島健一郎さんソロ

Ernesto De Curtis Torna a Surriento(帰れソレントへ)堺裕馬さんソロ

Rodolfo Falvo Dicitencello vuie(彼女に告げてよ)杉浦奎介さんソロ 

ROSSINI La Danza

LEONCAVALLO「Pagliacci」より Vesti la giubba(衣装をつけろ)編曲:佐賀龍彦さん

第二部

SCHUBERT Erlkönig(魔王) 語り手:杉浦さん、魔王:高島さん、父親:堺さん、子ども:鳥尾さん

Henry Mancini Moon River「Breakfast at Tiffany’s」

David Foster The prayer(もとは映画「Quest for Camelot(魔法の剣 キャメロット)」の曲

井上陽水 少年時代

岡野貞一 ふるさと

LEHÁR「Das Land des Lächelns(微笑みの国)」より Dein ist mein ganzes Herz(君は我が心のすべて)

アンコール

新井満 千の風になって(もとはDo not stand at my grave and weepという詩)

PUCCINI「Turandot」より Nessun dorma(誰も寝てはならぬ)

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REAL TRAUM

テノール高島健一郎さん、杉浦奎介さん、鳥尾匠海さん、バリトン堺裕馬さん

ゲストピアニスト藤川有樹さん

日本で開催されているヴィオラの国際コンクールの一次審査の一部を聴いた。

ピアノやヴァイオリンのコンクールは一次予選から客席は賑わっているが、平日の日中ということもあり、観客はまばら(わたしの知るかぎり、国内の声楽のコンクールも一次審査の観客は少ない)。

最初に、後方の審査員席の審査員の紹介があり、少ない観客の会場から大きな拍手が送られ、なんとも感じのよいスタートだった。

奏者がステージに出てきたとき、弾き終わったときにも盛大な拍手が起こる。しかも後方の審査員席からも拍手が聴こえてきて、驚いた。

というのも、ある声楽のコンクールでは観客が拍手をしたとき、審査員席から「拍手はしないでください」の声が飛んだことがあったので。

クラシック音楽やコンクールが市民権を得ているヨーロッパとは事情が違うので、なんとも云えないが、拍手をしちゃいけないコンクールって、なんだか堅苦しい気がする。

奏楽堂日本歌曲コンクールを聴きました。5/12〜5/15の4日間が第一次予選。昨年&一昨年はコロナでコンクール開催できず、2年ぶりに開催された今年の出場者は190名に及びました。

一次予選の課題曲は山田耕筰作品から一曲、そしてもう一曲は自由曲。

このコンクールには年齢制限がないので、毎回20代から80代までの方が参加されているようです。声楽を勉強中の音大生、プロの声楽家として活躍している人、声楽愛好者、さまざまな方が出場されています。

なかには、「奏楽堂で歌いたい!」という記念参加と思われる方もいらっしゃいますが、それでもみなさんきちんとこの日のために勉強されていることがわかり、いろんなドラマがありそうです。

わたしは4日間のすべてを聴いたわけではありませんが、一日目に聴いた70代くらいの女性の歌が心に残りました。ピアニストに手を引かれて舞台中央まで出ていらしたので、おそらく目が不自由なのでしょう。この方の番号が一次通過者の中にあったのが、とてもうれしいです。

山田耕筰の歌曲が全部で何曲あるのか知りませんが、出場者の選曲をみると、かなり限られていることがわかります。コンサートでなくコンクールということもあるのでしょう。「かやの木山の」「鐘が鳴ります」「たたへよ、しらべよ、歌ひつれよ」などが多かったです。

「南天の花」(詩:永井隆)を選んだ人が何人かいたのはうれしかったです。この曲はもっともっと知られてほしいと思います。

古い録音ですが、山田耕筰夫人の辻輝子さんの歌をお届けいたします。

山田耕筰に関して、一部では軍歌や戦争協力の歌を創ったことを批判されていることは知っていますが、わたしはこの「南天の花」という曲に出会って、それまでの山田耕筰のイメージがかなり変わりました。まったく個人的な体験ですが。

 

 

 

 

 

 

 

P.110 もみの木を飾る習慣はカトリックにはありません。クリスマスツリーやサンタクロースは、ゲルマン人のプロテスタントの伝統です。イタリアはカトリックなので、基本的にクリスマスツリーを飾りません。

日本のクリスマスツリー文化はアメリカからの輸入です。

 

P.119 2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」がユネスコの世界文化遺産に正式登録されました。ここでいう「潜伏キリシタン」は明治以降にキリスト教に合流・復帰した人たちですが、生月島のキリシタンは含まれていない。この「カクレキリシタン」の聖地が世界遺産から除外されていることを、私たちはどう考えたらよいのか。世界遺産とは要はヨーロッパの基準で認定されている。江戸幕府の弾圧からキリスト教に復帰した人たちを称えるのが趣旨であり、キリスト教の教義から外れた土着のキリシタンは顕彰に値しない、というのがユネスコの見解なのでしょうか。

 

P.134 デューラー《四人の使徒》

この絵では、パウロのほうがペトロより頭が高く描かれていますね。カトリックであれば絶対にこうは描かないと思う。プロテスタントはパウロを重視する傾向が強く、正教会はヨハネへの敬意が強い。もしカトリックの画家だったら、ペトロをより大きく描いたでしょう。

 

P.166 カラヴァッジョ《聖マタイの召命》

私がサン・ルイージ・デイ・フランチェージ聖堂で《聖マタイの召命》の現物を見て気付いたのは、若者が大きく見えること。図版や本の場合、絵を正面から見るので、どの人物も同等に見える。しかし、実物の絵は聖堂の高いところに設置されており、見上げる角度になっています。すると、人物のあいだに大小関係が生じる。実際の展示を見てはじめて「若者が重要人物である」と感じるのです。

 

楡の実や樋鳴りそめ昼の雨 (夏)

潦なお雨情あり鳳仙花 (秋)

夕焼の極は青し冬木立 (冬)

命日の速さ枯野の照り曇り (冬)

冬晴や塀伝いゆく煙の影 (冬)

獅子舞の囃しも遂に笑いけり (新年)

むらさきはかなし絵凧にともる時 (新年)

小さきをば子供と思う軒氷柱 (春)