山本顕一の投稿より
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私の父山本幡男は戦後、シベリア抑留中に死亡しましたが、死ぬ前に家族に宛てた長文の遺書を書き残しました。シベリアの収容所では紙に書いたものは持ち出すことが禁じられていたために、その遺書は収容所の父の仲間の方々が分担して暗記して帰国後に紙に書いて私どもに伝えて下さいました。その紙に書いた遺書は辺見じゅんさんが『収容所から来た遺書』を執筆なさるときに辺見さんにお預けしたのですが、それを返却していただく前に辺見さんはお亡くなりになりました。そこでご遺族の方に返却をお願いしたのですが、どこにも見当たらないとのことでした。
そのようなわけでこの貴重な遺書の書き写しは、非常に残念ながら長い間行方不明のままの状態でしたが、一昨日思いがけなくも辺見さんの娘さんから、家の中をくまなく探したらそれが出てきた、との連絡をいただきました。書斎の中ではなく、寝室で見つかったとのことでした。そこで早速そのお嬢さんにお目にかかって直接手渡していただきました。
本当に有り難く、嬉しかったです。