Ⅱ.その車に乗れない理由②


麻薬中毒者だろうが免許を持ってたらいける。 

それが免許証だ。

だから、うちは間違ってないと思ってた。

公安委員会に嘘ついて乗ってるワケではないのだから。

それやのに、うちが髄膜炎などで意識混濁してる時にお兄がodysseyは俺が買い取るって言うて勝手に名義変更して自分の物にしてた。

けど、当時も車は好きやったけど間質の痛みで車の振動に耐えれなくて運転する回数は自動的に減ってはいた。

で、2010年に間質性膀胱炎の治療でエピ(持続硬膜外麻酔)と水圧拡張をするために入院した。

エピは3回目。1回は髄膜炎を起こしてた。

この時のエピで転落人生に。

髄膜炎・硬膜外膿瘍・敗血症・DIC・・・

その他、諸々生命の危機に陥った。

K病院では治療出来ないからベルに移ってベルからK病院に戻ってまた再発してB病院に。

ICU管理。人工呼吸器で生きていた。

人工呼吸器着けてた時は壮絶な夢を見てた。

あの世と行き来してたんだろうね。

それから長期入院が始まった。

入院中に免許の更新があったけど行けなかった。

キアリの進行と共に髄膜炎の後遺症が酷くて1人で動けなくなっていた。

それまで普通の車椅子やったのにリクライニング車椅子になっていた。

免許の更新は、入院など適切な理由がある場合は3年間延ばせるから3年後に免許更新出来るように頑張ろうって思った。

でも、そんなに甘くはない。

こんな状態だと家族も家で見れないと退院させてくれないから入院が続いてリハビリの期限は180日だから、それ以降は入院しててもリハビリ出来るのは月に13単位だけだから週に2回30分だけ。

そんなんで良くなっていくわけもない。

その入院中も栄養摂れないから点滴から高カロリーを入れてて何度もDICを起こして命が危うかった。

落ち着いてリハビリ病院に転院してまたDICで急性期に戻ってそれから退院まではリハビリ病院や療養型などに移るコトなく急性期で数年入院してた。

滅多に居ないけどね。急性期でこんな長期入院。

で、ケースワーカーが家族と話しをしても一向に退院の話しにはならない。

そんな時にオトンの癌が発覚したから余計にだよね。

ケースワーカーも自宅に帰るのは諦めてB病院の高専賃に入居って形で退院。入院期間約4年だ。

退院したから免許の更新に行けば良かったのに行かなかった。

更新期限ギリギリの誕生日1ヶ月後までリハビリしようと思ってたのだ。


続く