日曜日はとても暖かくてまるで春本番だった。
というわけで陽気に誘われて園芸店に花の苗を買いに行き、家族各々が好きな小鉢を選んで花壇に寄せ植えすることになった。僕が選んだのは青、黄色、オレンジのパンジー。僕は花びらが大きい花が好きなのだ。
その後、細々とした買い物を済ませてからレストランで食事。
ドリンクバーに飲み物を取りに行く娘(外見:知的系美少女、性格:ガサツ、傲岸不遜)に「ついでにパパにアイスコーヒーを取ってきて。氷も入れてきてね」と頼んだ。
すると娘はグラスではなくコーヒーカップを携えて戻ってきた。彼女はアイスコーヒーなんか飲まないから、よく解らずにカップにアイスコーヒーを入れてきたのかな?と思ってよく見ると僅かだが湯気が立っている。
むぅ?間違えてホットコーヒーを持ってきたのか?と思って更によくよく見ると中に溶けかけた氷が浮かんでいた。
こ、こいつ・・・ホットコーヒーに氷を入れてアイスコーヒーになったと思ってやがるのか・・・バカだ・・・
仕方なく飲んでみると何とも生ぬるくて水っぽく、唇に当たる氷だけがやけに冷たく感じるとてもシュールな飲み物であった。
うぇっ・・・
翌日(本日)は仕事が休みだったので家でゴロゴロしていると息子が学校から早退してきた。どうやら熱があるらしい。早速病院に連れて行き待合室で膝枕なんかしてやりながらけだるい午後の会話を楽しむ。
「なんかパフェが食いたくなったなぁ・・」と僕。
「パフェなんて売ってないよ?」
息子はパフェはファミレスにしか無いものだと思い込んでいるらしい。
「いや?サ店とか行けばあるよ」
「じゃあパフェ奢ってよ」
「いいよ。もしインフルエンザじゃなかったらこのあと食べに行こうか」
検査の結果は見事にA型インフルエンザ。看護士さんが「お父さん!子供さんから離れてっ!多分もう遅いけど・・・」
こうして二人でパフェを食べに行く甘い計画は粉々に打ち砕かれ、父と息子の絆はソファーの端と端に引き裂かれてしまった。
おまけに今話題のタミフルの服用について散々脅される始末。でも他に効く薬が今のトコ無いのでは仕方が無い。
副作用(まだ因果関係については未解明だが)はおよそ1万人に一人の割合らしいがとにかく二日間ほどは息子から目を離さないようにと何度も念を押された。
こ、怖いよ。