火葬場の帰り道 | 半径3メートルから宇宙の果てまで

火葬場の帰り道

昨日、フェレットの遺体をタオルにくるんで小箱に入れ、行政がやっているペットの火葬へ申し込んだ。

受け入れ窓口は、市のリサイクル事業の窓口と一緒。つまりは粗大ゴミ受付と同じだ。だが、遺体そのものはそこから府中の動物病院を経由して慰霊されるらしい。まさかゴミと一緒に燃やそうなんてことにならない程度には、社会は情があるということか。法的にはペットを殺しても「器物損壊罪」ということらしく、飼い主も「所有者」となるのだが。

仕事を結局は半休扱いにしてもらい、タクシーで窓口へ向かった。ついてみると、大きな箱をカートに乗せてやってきていた女性がいた。中身はゴールデンレトリバーの遺体らしい。僕は犬を飼ったことはないが、イタチ一匹でもこんなに悲しいんだから、犬のように愛情深く飼い主との関係を作るものは、飼い主のダメージも尋常じゃないだろうと悟られた。

窓口の取りつなぎに過ぎないスタッフに、何度もお願いしますと頭を下げるその女性は、ちらりとこちらを見ると、手に持った小箱にすぐ目をやり、僕の顔を見て、小さく会釈をした。お互いに今の気持ちはわかるとでも言うようだった。「お寂しいでしょうね」というところか。

僕も結局、窓口にいた作業服の男性に書類を渡し、火葬料を払って、「お願いします」と言った。

何をだ? しっかり焼いてくれということか? どういう慰霊をしてくれるんだ? 気になって仕方なかった。

写真はその帰り道、バス停まで歩く途中。
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