私は10代のころからhiphopやreggaeが好きな、
黒人さんになりたい願望の強い少女であった。
大学生のころには、当時の彼氏らと音楽を作ったり、友達と夜な夜なクラブ活動にでかけたりと、
今思えばリア充な生活を送っていたように思う。
当時の彼氏たちはとても優しく、たっぷりの愛情で私に胡座をかかせてくれた。
しかし自己肯定感の低い私は、当時の彼氏たちに対し
「私なんかを好きになるなんて、この人はたいしたことないな」
と、自己肯定感の低さから、とても失礼な感情を抱いていた。
旦那と出会ったのは、私が26歳のころだった。
「相手が私を思うより、自分が相手を好き」
という状態で付き合った、初めての彼氏であった。
見た目こそタイプではないが、
小さなことは気にしない、大雑把なところ
正直がゆえ、周囲の人間からの信頼が厚いところ
アウトドアを通り越して、ワイルドなところ
自分が夢中になれる趣味がたくさんあるところ
強引なところ
母親に優しいところ
自分に自信があり、どんなときでも堂々としているところ
自分にないものを持っている人は、とても魅力的に映るもので、
自分とは正反対の彼がとてもかっこよく見えた。
そして彼は、自分が優先で、昔の彼氏たちのようには私に胡座をかかせてくれなかった。
彼に認められたいがゆえに、どんどん深みにハマっていった自分。
旦那と付き合ってから現在まで約15年。
今も彼はそのままだ。
変わったのは、自分だ。