Holidaysのブログ
稽古がおわる。月がそれを見ていた。


先日から台本に入ったので、今までの整理。





今までのリハーサルは、自分という素材をそのまま使って


台本も何もなく、手がかりもヒントもなくただひたすらに、



「自分をさらけだす。一瞬で、周りを魅了する」



ということをやってもらっていました。




役者や表現者は常に自分を磨いている。


だから、どう日常を過ごしてきたか、


「自分で魅せれるのか?」


というところが一番難しいと思う。




前回までの稽古はそんなところを見ていました。


みんな面白かった。

僕も今回は出演するし負けないようにしないと。



そして、僕はそれが今回の演技の核になる部分だと思っています。


だからこそ一番難しい部分だったと思っています。



自分が魅力的でないと、演技もつまんない。


自分を把握して使いこなせないと演技もつまんない。



「誰かを演じるのは自分」だということ。


今まで、あっさり色々柔軟にやってもらってましたが、


「台本を使って本番に向けて作り上げる稽古」上


で、核となる部分を経験してもらっていました。



さて、これからいきますよ!

僕たち役者をやる人間、

演出や脚本をやる人間は、

生きるプロフェッショナル、

または人間のプロフェッショナル

なのです。



生きることは即興ですね。
生きることを毎日面白く出来ていれば、恐れることはありません。


僕は、舞台は


「生きる喜び」


を見せていくものだと思っています。


だから「生きる」ということを、

「自分という素材」を使ってどう見せていくか。



それを求めた今までの稽古より、

難しいことは台本にはありません。



次回からの稽古は

「台詞を覚えないといけない」


というような「手間」はありますが、

今までよりも「楽な作業」になります。




明日からは、僕が定めた方向性にむかって、

何度も稽古を重ねることができ、


本番までに求められたことを出来るようにすればいいだけだからです。


自分と向き合い、

どんなアプローチをするにせよ


「作っていく作業」

になります。



「アドリブで、即興で、今すぐ、この場を面白くしなさい」


という、「自分の内側の全てをさらけ出す作業」とは違います。




明日からの稽古で難しいのは再現性でしょうか。
(おなじ質のことを毎回する)

でもまぁ、その辺りは心配していません。


人間は一度出来れば、
反復さえすれば再現性を持てる生き物だから。


そして、僕は、みんなが出来ることしか台本に書いていません。



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