- 人質カノン
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- SPに護衛を依頼する小学生、226事件に関わったことを沈黙し続けているらしい老人、存在しない息子のためにマンションの部屋を借り続ける夫婦、……それぞれが深刻だか一つの線で結ばれている。
小中学生の場合、自殺の背景にイジメがあることが多い。しかも、いじめられている側が恥ずかしくて言えない、あるいは言っても解決しない、またはさらに事態を悪化させてしまうケースが多い。
不登校や学業不振の背景にもイジメが隠れていることが少なくありません。子供も狡猾ですから……狡猾な子供もいるというべきでしょうか。天使ではない子供たち。かつて子供だった大人も知っているはず。この作品は、
いじめられている少年の心理描写も適確です。
226事件で「大臣を殺した」その後、時間が経過して「それが原因で太平洋戦争に突き進んだ」と言われる世の中になったことで、沈黙を守っている老人は、かつて遺書を書いたことがある。思いつめ遺書をしたためた少年との出会いから彼の過去が……。
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