アトリエ公演“なのなのな” | 小林清志郎 公式ブログ

アトリエ公演“なのなのな”

第一回公演は無事終了。


出来は・・・まぁまぁかな(笑)

照明も装置もない、わゆる無対象な芝居ってのはけっこう難しい。

設定や状況を説明せねばならんのだが、それを台詞で言うなら

んなモンは容易い。

しかし、それではあまりにも稚拙だ。

おのずと脚本家の技量が問われることになるが、そこはさすがの

武田ちゃん!さりげにクリアしていた。

まぁ、シュークスピアの時代を考えりゃ、音響がある分だけでも

まだ楽なモンなんだろうが・・・。


出来を“まぁまぁ”といった理由はただ一つ。

稽古の芝居を本番に乗せていたからだ。

本番芝居と稽古芝居はまったく違う。

観客の有無だけではなく空間が違う。

俺は芝居は本番で完成するモンだと常々思っている。

見えなかったモンが見え、聞こえなかったモンが聞こえてくる。

緊張から神経が研ぎ澄まされ、ぽつねんと舞台に立つと空間は

色んなことを教えてくれる。

そして作られた感情がいつしか本物の感情になっている。


やっぱり舞台はいいな。

偽りがねえから。

真剣勝負だし。


ここんトコ、薄汚ねえブタやキツネばっか見てたから、余計に

ピュアな舞台に憧れちまった。


人騙すのも、人利用すんのも、金にモノ言わせて偉ぶるのも、

キャリアにかこつけて小馬鹿にすんのも、好きにせえよ。


ただ、俺には近寄るな。


感性が腐るんだよ。