「私は悲しみのエキスパートだ。
わたしは苦しみのエキスパートだ。
私は憂鬱のエキスパートだ。
私は常に、悲しみに揺れ動き、苦しみにのたうち、憂鬱に圧倒される。
何にも打ち勝てないからこそ、私はエキスパートだ。
いつも全力で悲しみや苦しみや憂鬱に圧倒される。
神様の田んぼの真ん中で、私は憂鬱とひて鎮座する。
私は憂鬱だ。いつも世界を憂いている。
しかし私は憂鬱な世界に生を受けた事をきっと心のどこかで受け入れている。
憂鬱は快感だ。憂鬱は始まりだ。
憂鬱は永遠だ。憂鬱に終わりはない。それはとても、素敵な事だ。」