本番目前となった 第二十五回 菊水会。
私は 第六回から出演させて頂き、
一昨年は お休みしましたが、
通算19回 、出演者として
プログラムに名を載せて頂きました。

舞踊界とは関係のない家庭に
生まれ育ちましたから、
これほど長く深く この世界に留まるとは、
思ってもいませんでした。
嫁いだ時に 「これで終わり...」  と
思いましたが、振り返ってみれば、
結果的に、その後 更に、
この道を突き進んだことになります。
人生、何が起きるか分からないものです。

そして、様々な思いのある今回の菊水会で、
「鏡獅子」 の胡蝶のお役を頂戴したことも、
まさか?!の展開でした。
本当に、何が起きるか分からない。

55歳10ヵ月での挑戦ですが、
師匠は私の年齢を忘れているのでは?
と思ったほどです(笑)
先日、70歳で胡蝶を踊られた方の話を伺ったので、
トシだから... 
という言い訳はできなくなりましたが。

胡蝶は今の自分には想定外のお役で、
幾つか不安材料もありますが、
できる限り年齢不詳の胡蝶を
めざしたいと思います(笑)

写真は、岐阜 菊水会 ( H8.11.30) にて
西川菊次郎師 が「枕獅子」 をされた時の禿。


鏡獅子の原型である「枕獅子」 は、
傾城 (位の高い遊女) → 獅子 となるため、
胡蝶ではなく禿が脇を務めます。
菊次郎師の「枕獅子」 の禿も
2回踊らせて頂きましたが、
今回の胡蝶も、この写真の時と同じ相方、
妹弟子の 西川菊輔 (きくほ) さんと踊ります。

ちなみに 菊輔さんは「おさん茂兵衛」 で
お玉もやっています。

いつもは相手役で忙しくされている若師匠、
今回のお役は この一番のみです。お見逃しなく!
西川京志郎 長唄「鏡獅子」
どうぞよろしくお願い致します。