次にこの黒いトンボは葉っぱなどにとまるとき、黒い羽を閉じてとまります。そしてその羽を閉じたり開いたりするその姿が人が手を合わせて神様に祈る姿に似ているというものです。合掌する姿を想像させたのでしょう。そんなところから、「神様トンボ」という名前がついたとも言われています。

もう一つ、黒いトンボはその黒い羽をひらひらとさせ、ちょうちょのようにゆっくり飛ぶため、子どもでも捕まえやすい特徴があります。簡単に捕まえて命を奪う、つまり殺生をやめさせるため、大人が「神様トンボ」と呼んで大切にしたという説です。どの由来からでも人々が黒いトンボを大事に見守ってきたことが伝わります。

そもそもトンボ自体が縁起の良い生き物だといわれている理由は?

トンボの別名は縁起の良い「勝ち虫」!

トンボ兜 Instagram
トンボは遠目が効いて、動くものを素早く見つけます。そして薄い羽を自由自在に動かして獲物を捕まえることができます。時速70kmものスピードで飛び、急旋回や宙返りもお手の物。「トンボ返り」という言葉もそこから生まれた言葉です。飛ぶ姿はカッコイイですね。

またトンボは飛ぶときに「カチカチ」という音を立て、前に向かってしか飛びません。害虫を攻撃し後退しないことから、怖れを知らない「勝ち虫」という別名で、とりわけ戦の世界では好まれてきたのです。「不退転の決意」とよく言います。決して退却しない決心という意味です。その気持ちをトンボに託してきたのでしょう。

縁起が良いと武士に大切にされて、兜やよろい、刀などの飾りによく使われました。着物や手ぬぐいなどの模様にもトンボの姿が描かれてきました。日本では昔からトンボのことを「秋津」と呼び、日本の国のことを「秋津島」と呼んでいました。多くの人に親しまれた昆虫なのです。

スピリチュアルな世界ではトンボは幸運のシンボル

トンボとすすき Instagram
風水ではトンボはとても良い運気を持っていて、新しい出会いがあると言われています。トンボを見かけたら、それは恋愛運を呼び寄せる幸運のシンボルと言えるでしょう。またトンボの夢を見ると、何かうれしいことが起こる暗示だそうです。忘れないでしっかり覚えておきたい夢ですね。

また恋愛運だけでなく、成功や出世、金運にもつながります。前だけに進むトンボは前向きに生きる姿の象徴です。田んぼでよく見かけるトンボは害虫を食べてくれることから、豊作を助けてくれる存在でした。豊かな実りはすなわち豊かな生活。金運アップという幸運も呼んでくれるとうれしいです。


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