最近兵庫県知事のパワハラ問題で思う事を書きたいと思いました。阪神優勝後のパレード終了後、寄付金を補助金増額とトレードで信用金庫に要求した事は重大な背任事件です。

副知事は県庁での勤務が長く、最後は短期間では有ったが、兵庫県信用保証協会理事長であり、県内の信用金庫にも睨みを利かす地位にいました。彼の力をバックに起こした事は明白です。知事、副知事二人共早く起訴すれば退職金も支給されず逮捕でしょう。まして、亡くなられた職員に対して、自分に反旗を翻した大罪人と認識し、全く罪悪感を抱きません。一度涙を流した時に、記者が質問したら、自分を応援して知事にしてくれた後援者に申し訳ないとの悔し涙でした。そして、未だ公示されていない再選挙の運動を始めるとは、信じられない鉄面皮の男です!毎朝、通勤時間蒂に駅前で深く頭を下げて挨拶しています。

話は逸れていきます。

まず、国家公務員のエリート主義の教育と出世主義です。昔の役人意識丸出しです。”や”の字で始まる組織と同じく、人の弱みに付け込みます。そして、国民の公僕と言う事を忘れて、上から目線で、間違いを認めず組織で守り、一時的にその職務から外し「人の噂も75日」で忘れられた頃には出世コースに戻って仕舞う事です。無実で正直な市民が自殺までしているのに、全く反省しません!否、組織の為に反省の素振りをしてはならないのでしよう!

大阪の財務省文書改ざん事件然り、下級公務員の自殺は上級公務員の心には全く響かず、書類は破棄したと平気で噓をつきます。そして、栄転して行きます。

昔の大蔵省、現在の財務省の若手官僚は20代後半に各県の税務署の署長になります。又、は各県庁の課長クラスになり殿様扱いされます。仕事は何もしません。お飾りです。他の省庁(今回は総務省でした)も同じでしょう。国立大学を出ても、天才・秀才以外は小さい頃から予備校に通い、勉強ばかりで世間を知らずに育つ人が多いと思います。又は、親が下級公務員で子供を何とかその悲哀を味あわせたくなくて後押しすることも有るでしょう。

最近特に感じることは日本の裁判制度です。でっち上げ・冤罪裁判があまりにも多い事です。そして、裁判になる迄の期間が長く、1年以上も平気で勾留延長します。日産・ルノーの元会長ゴーンの気持ちも分かります。裁判官、検事、弁護士に分けられそれぞれの役割が有ります。まず犯罪意を犯したら警察官により逮捕され尋問されます。政治的又は経済的な問題は、検察庁が先に動く事も多いようですが。

数年前に鹿児島県で起きた選挙違反事件は、対策本部を作った県警本部長の指示で老人が多数検挙され理不尽な取り調べを受けました。白状しないと子供、孫等に迷惑を掛けるぞ!と純朴な田舎の老人を何日も取り調べをしました。まるで暴力団の監禁・暴力です!結局大半の老人は無実で釈放されたが、精神的、肉体的に痛めつけられました。しかしながら、恐喝紛いの取り調べをした警察官は謝罪する事も無く、県警本部長も何のお咎めも無く栄転して行きました。最近、署内の情報漏れを暫く庇っていたが、ついに隠し切れず部長クラスが謝罪する事になりました。その後上司の処分はどうなったか?マスコミも一時は報道したが結果を追うことなく、ニュースにならなくなりまし。

古い話ですが、昔から気になっていた冤罪事件が有りました。

75年前、弘前大学教授夫人殺害事件で、無職だが真面目な二人の子供を持つ25歳の若者を別件逮捕を利用し勾留延長、一貫して無実を主張したが、4歳の子供と一緒に隣の青森市にいた事ではアリバイを証明できず、証拠を捏造し、自称東大教授が、未だ科学的に確立されていない血液検査を行い、精神鑑定でも変態性欲者の烙印を押され、嘘の供述書を作り起訴しました。彼は戦前警察関係の仕事についていたが、戦後職を失いました。自分の身近かで起こった事件を解決し、復職出来るようにと勝手に動いた事が、逆に警察に疑いを掛けられたようです。逮捕から約1年半後1951年5月、当然のことに青森地裁弘前支部は証拠不十分で一審無罪となりました。しかし、酷いことに、検察は納得せず控訴、翌1952年5月仙台高裁は有罪として15年の禁固刑にしました。

その間警察は真犯人を追うこともせず犯人は野放しです。約12年の禁固刑の後、仮釈放されました。

釈放後8年、事件後22年経った1971年5月、真犯人が自主出頭(知人だった)したので、再審請求したが、信じられないことに裁判所は認めず棄却、6年間も待たされ、1977年2月、ついに再審、無罪決定となりました。真犯人が自首しても、裁判所は6年間も動かないのです。どうして自分達のミスを有耶無耶にしようかと時間をかけたのです。結局真犯人は15年の時効で全くお咎めなしでした。その後損害賠償請求も全面勝訴とは行きませんでした。

日本は1945年連合国軍に負けを認め、敗戦を迎えました。終戦ではなく敗戦です!戦前は大日本憲法に従い検挙、起訴、裁判が行われました。しかし、軍国主義の下で非人間的、倫理的に悖る(もとる)酷いことが当たり前の事としてに行われていました。しかし、米国に押し付けられたと不満を言う新憲法の下でも、刑事訴訟法が本当の意味で民主的にはなりませんでした。自供本位の警察の取り調べは録音・録画が始まった現在も全く反省も無く行われています。終戦直後は戦前の様な酷い取り調べは相変わらず行われていたのでしょう。証拠隠滅(検察側に不利なる)、証拠の捏造はに日常常茶飯事、袴田事件でも味噌樽に血のついた服を入れて置き、一年後に見つかったと取り出して、血液鑑定して証拠にするような悪魔のような捏造が行われています。人間性の欠けらも無い組織です。戦後、警察・検察官・裁判官の思想、考え方の民主的再教育が行われなかったことが間違いです。第三者の監視のも下(もと)でなく、悪い組織の中で自主的に民主的になる筈が有りません。民主主義の何たるかを知らず、上から与えられたのだから今回の兵庫県知事の内部監査も然りです。

出世競争で無実の人間を犯人に仕立て上げ、一度決めたら組織の中で反対を許さない事が未だに行われています。そして、真犯人を野放しにしても全く意に介さない組織の倫理観は酷いものです。無実の人間の青年時代から数十年もの長い人生及び、彼の妻子を苦しい目に逢わせてなんの責任も反省も示さない警察官、検察官、裁判官がいるのに、彼等を咎める事は殆ど有りません。先日、袴田さんの無実を喜んだ元裁判官の奥さんのインタビューが有りました。主人は「絶対犯人ではない!無実だ!と主張したが、裁判長の意見が強く犯人と断定、死刑判決を出したそうです。主人は死ぬまで気に病んで、後悔を口にしていたと言うことでした。このように表に出る事は非常に稀な事でしょう。

鬼検察官も裁判官も、子供時代から司法修習生時代迄、勉強ばかりで世間知らず、記憶力だけで勝ち抜き、恐らく喧嘩したことも無く優しかったでしょう。それが検察庁と言う組織の一員になると豹変、無実の人間を前に机を叩き(兵庫県知事斎藤はパワハラと言われ責められているが)、恐怖に陥れ、嘘の自供をさせ、そして、最後は偽の供述書を作り署名を迫るのです。上場企業会社社長や、なんと同じ高級公務員(事務次官寸前の女性)まで無実の罪で半年・一年勾留延長しました。検察官達は毎日家から出勤する業務です。しかし、全く身に覚えの無い純朴な市民が、突然家族から離され留置所に監禁されて恐喝されるのでです。銀行の取引停止、家族も理不尽な扱いを受け日常生活も大変だそうです。これは友人の会社でも起こったそうです。

最近、公安庁の仕事が少ないのか、定年前の手柄を立てるため(これは公安庁の職員の証言)、通産省が正式に認めた輸出品の食品乾燥機械を、素人の役人が、改造すれば輸出禁止品になる可能性が有ると強く主張し、女性の特捜部検事も最初は立件出来ないと思ったが、どういう訳か立件して、社長及歳取った重役を逮捕・勾留して攻め立てました。トップが全員いない会社は大変だったでしょう。法律違反をしているとなると、取引先や銀行も相手をしてくれません!

素人の公安職員や検事は乾燥機械の実験も出来ません。無実の会社重役の体調不良(結局癌だった)での入院・仮釈放を、鬼のような検事・裁判官は、証拠隠滅の恐れが有ると絶対に認めず、結局死期を早めてしまった。葬式にも出席出来ませんでした。その後、改めて通産省の主張で無罪、一見落着。検察官・公安庁職員はなんのお咎めなしです。恐らく無事に定年退職でしょう。

「疑わしきは被告人に」と言われるように、事件に携わる刑事・検事・判事の内一人でも疑問を抱くならば、起訴する前に慎重な再検討がなされるべきです。一度起訴すると引き返すことをしないのだから!

 

航空事故に対し、警察が介入し、パイロットを犯人扱いし逮捕しようとするのは日本だけです。

先進国は事故調査委員会が、再発防止のために調査します。歴史のある船舶の事故は海難審判所が有ります。しかし、日本では、生きているパイロットを最初から犯人扱いです。昔、左主車輪が出ず、片足着陸を上手に行った機長の身柄を確保、逮捕しようとしました。また、米子空港で雪氷で離陸できず中海に不時着水した事故では、飛行機について無知な警察官が、一から勉強して何とか起訴しようとしました。全く無駄な時間、税金の無駄使いです。勉強させられる警察官も可哀そうです。そして、不起訴でした。それよりも組織暴力団や新宿で暴れている中国系の暴力組織を真剣に取り締まるべきでしょう。レクサス等の高級車の窃盗団が逮捕されたニュースをあまり聞きません。分解してコンテナに入れて輸出しているようです。専門組織を作れば根絶出来る筈です。他にもたくさん有ります。自分たちで事件を選り好みしているのでしょうか?

冤罪事件を起訴して長い期間、無実の人の自由を奪い、不法監禁・恐喝をしても、謝罪する事も無く、資格を剥奪される事は絶対にない。そういう組織で出世競争を勝ち抜いた最高裁判所長官を、国政選挙の時に、○か✖で判定するなど何と言う馬鹿らしい事か!

彼ら・彼女は自分の妻・子供に仕事(知能・暴力団的)を誇らしく話す事は出来ないでしょう。

司法、立法、行政の3権分立があるが、有名無実でしょうか?裁判官、検察官、警察官の信賞必罰を行う政治を期待したいのですが、スネに傷を持つ政治屋に期待する事は出来ないでしょう。骨のあるマスコミ、ジャーナリストに頑張って欲しいものです!

世界中の司法裁判制度が全て良いとは絶対に言えないのは事実です。しかし、これだけ報道され、批判されている冤罪事件を無くし、司法裁判制度を人間的に、倫理観を持って改良しようとする政治家、法務大臣、検察庁長官、最高裁判所長官、警察庁長官が現れて欲しいものです。

 

総裁選前は組閣後直ぐには解散総選挙をしないと、小泉進次郎等の言葉を強く否定していたのに、舌の根の乾かぬ内に、組閣前に、1週間後に解散、27日選挙です。幹事長の助言・圧力が強かったそうですが!現実には未だ岸田首相がいます。不信任決議された訳でもなく、その人をさておいて勝手に解散を決める発表するとは!一体法律の手続きを知って、無視しているのでしょうか?何も文句を言わない岸田首相も可笑しいでしょう!

たった3週間弱の箔を付ける為、13人もの新人閣僚を選びました。彼らは就任のインタビューで

全く無意味な抱負を語っていました。そして、各省の大臣室で官僚を前に引き継ぎです。そしてその内の何人かは1ヶ月後にはさようならでしょう!

そして、彼らは国に帰って元”何何”大臣の名前を飾るのです。何をしたいか?何を実現したいのか?口から出まかせで、耳に優しい公約を並べ、結局何もせず、党内の勢力争いだけに明け暮れているのです。地盤、看板、カバン十分な小泉進次郎も、地道に勉強して、少しでも浅くても、広い知識を身に付ける時間がたっぷりと有っただろうに、醜態を晒してしまいました。教育する人もいないのか?それでも、第一回の投票で3位につける票を獲得しました。自民党の議員が如何に馬鹿か良く分かります。神輿は軽い方が良いのだから仕方ない。派閥解消したと言いながら、投票も圧力が有るのも事実ですが!

党内野党として、言いたいことを発言し人気を集めていたが、本気で総裁選で勝てると思っていなかったのでしょう。首相になる事が決まったら、今まで言った事はすっかり忘れ、政治の素人の様に幹事長に引き回され、官僚にも陰で、”どうせ短期間だろう”と足元を見られています。

大酒ばかり飲んで、首相になったら、田中角栄元首相の様に、如何に官僚を心服させコントロールするかを考えていなかったのでしょう。残念な首相交代でした。でも未だ総選挙は終わっていません。逆転劇が有るか注視しましょう!