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梅干しを作りに妹の家に行きました。妹の家の玄関の軒下に毎年燕が巣を作ります。今年も間違わずにやって来ました。そして、4匹の雛が孵りました。狭い所で下から撮ったので分り難いのですが、4羽が下を向いて見ています。雛が大きくなるに連れて下に落ちるフンの量が大量になってきました。毎日大変なようです。しかし、6月10日に行くとフンが落ちていないのです。聞くと2日前に飛び立って行ったそうです。何時から何日位飛ぶ練習をしたのでしょうか?雛から孵ってどの位で高速で飛ぶように成長するのか?本当に野生動物の成長と本能は遺伝子にどう組み込まれているのでしょう?それから1羽も帰らずいなくなりました。4~5年前に一度雛が蛇に食べられてしまったそうですが、それにもめげず次の年も続けてきています。燕の寿命は何年でしょうか?調べてみました。何と自然環境では2~3年でした。寿命と言うか特に雛の時に天敵に殺られてしまうから全体としての寿命が短くなるのでしょう。個体として無事に天寿を全うすれば5年位は生きるのでしょう。もっと長いのかと思っていました。燕には蛇やカラス等の天敵が多いからだそうです。毎年帰ってくるのはその子供の1羽とその配偶者(チョットオーバーですが)のカップルなのでしょう?日本だけ民家の軒下に燕の巣を許しているそうです。特にヨーロッパ人は絶対に作らせないそうです。最近日本の駅のホームの照明、防犯カメラの上等に巣を作ることが多いそうです。駅には絶対にカラスは来ないし蛇も殆どいないでしょう!人間が一番安全だと分っているのです。そしてその時期だけフンが下に落ちないようにフン受けを設置し、燕の可愛いイラストを描いて注意を促す私鉄の駅も有るようです。これを見たインバウンドの旅行客も日本は不思議な国だと思っているそうです。

大分昔の話ですが大阪駐在の時宝塚市に住んでいました。蛍の見られる中山寺の近くの小さなマンションの近くを散歩中燕の雛を見つけました。未だ満足に飛べないのに落ちたのか、生存競争に負けて落とされたのか分かりません。車に轢かれないように暫く見守っている内に、親鳥が近くのマンションの一階の駐車場に入っていくのが見えました。天井の隅に巣を見つけたので自転車を踏み台にして、混雑した巣に戻してあげました。その後無事に巣立ったかは確認できませんでした。しかし残念なことに、阪神大震災の時に一階駐車場の柱が貧弱なため大きく傾き結局取り壊されていました。私の住んだマンションも一部壊れたようで何軒かは避難したそうです。中山寺駅近くの自動車ディーラーも道路に覆い被さる様に傾いたため取り壊されていました。車を展示するために広い面積に柱が少なかったことが原因でしょう。

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又、今年も蛍の季節がやってきました。燕と違い何千年も同じ場所で生き続けています。九十九里浜から15km位の標高80~90メートルの高台です。その高台付近を車で走っても殆ど川が有りません。全て地下に沁みこんでいるのです。家を作る時に地盤調査をした処30cm位から下は完全な砂で100%の強度が保証されました。50cm位掘るとシャベルで氷を削るように"シャーシャー”と音を立てて削れました。数万年前に地盤が上昇したそうです。この付近は上総地方と言われています。茨城県の鹿島灘沖から下総も含め天然ガスが出る所が多いですね。20年以上前九十九里浜の「イワシ博物館」の地下に貯まったガスが爆発して一人亡くなりました。その数年前に現天皇陛下が皇太子の時に見学に来られたそうです。

その高台が削り取られて谷になった処に地下水が染み出し細い川が何本も発生し次第に纏まり太くなります。場所によっては神社が建てられ名水として知られています。そこにも蛍が発生しています。行き止まりなので車で行くには不便ですが!私の住んでいた団地の下に染み出た川に少しですが蛍が発生します。終戦後はそこら中飛び回っていたそうです。南白亀川(なばきがわ)と言う変わった名前の細い川ですが、川底は石になりそこないの砂岩です。砂岩になる前に地盤が上昇したのでしょう。千葉県はこういう地層が多いようです。70万年前の地軸逆転の市原市養老川も同じようです。少し崖が高く地層がハッキリ見えました。しかし、地層逆転した証拠は分かり難いですね!

6月1日、2年振りにホタルを見に行きました。しかし、未だ飛んでいませんでした。1週間後の8日行くと十数匹飛んでいました。結構元気な蛍は3~5メートル以上の枝にとまったり、道路まで飛んできました。柔らかく静かに簡単に捕まえることが出来るので手のひらを広げスマホで撮ろうとしても直ぐに飛んで行ってしまいます。飛行中も含め、やはりスマホでの撮影は難しいですね!写真は以前にも載せましたが借用しています。餌のカワニナも沢山いるようですが大発生はしないようです。かと言って絶滅する訳でもなく命を繋いでいるのです。この付近もほぼ開発が終わったようです。未だ数十年は変わらず楽しませてくれるでしょう。

7月に入ると平家蛍です。また、楽しみです。