令和の昭和バレエ | pas à pas ~前進あるのみ☆おとなバレエ日記~

先日地元で開催された、とあるガラ・コンサートを観に行ったときのこと。


個人でも団体でも参加できるので、コンクール前の足慣らしに来たとおぼしきガチのジュニア勢、バリエーションやパ・ド・ドゥに挑戦する大人ダンサー、発表会がわりの場として利用されてる小さなお教室、などなど、さまざまなダンサーが出演する舞台です。


複数の知人が出演するので応援に行ったのですが、仕事帰りで疲労もたまっていて、会場へ向かうバスの中でひたすら爆睡。会場に着いてからも、開演ギリギリまで席で寝てたんです。


しかし緞帳が上がった瞬間、衝撃で目がぱっちり醒めました。


なぜなら、舞台上のダンサーたちの体型といい佇まいといい、かつての自分にそっくりだったから。


そう、昭和バレエ時代の自分に( ;∀;)


トップバッターは小さなお教室の生徒さんたちが踊る、某三大バレエ3幕からの抜粋だったのですけど、


不要な筋肉がもりもりついた脚(言うまでもなく股関節からアンデダン)、

つま先はすべてカマ足、

全体重を軸脚に乗っける立ち方、

ぶら下がってるだけのアームス、

鮮やかなターコイズブルーのアイシャドウに真っ赤なリップ、

クレオパトラのようなアイライン、

場面に全然合ってないお衣装、

舞台の端から端まで大きく使う振り付け(グリサードアッサンブレの移動距離が凄い)、


などなど、昔習ってた教室との共通点を挙げたらきりがなくて。


昔習ってた先生が新しく支部教室でも開いたのか、それとも先生のドッペルゲンガーが教えてるのか…と震えました。


衝撃のあまり、幕間にパンフレットで教室名と主宰先生のお名前を確認して検索してみたところ、ヤマダが昔習ってた先生とはどうやら無関係らしい。


しかし、そのお教室のホームページには、ヤマダの昔の教室とまったく同じことが書いてあったのです…


ロシアに留学経験のある教師が

ワガノワメソッドに基づいて指導します


こんなところにまで共通点が!!


ますます震えました…


あの指導でワガノワメソッドを標榜するなんて、名誉毀損で訴えられてもおかしくないレベル…


かつてのヤマダとそっくりな生徒さんたちだって、一生懸命頑張ってお稽古してるはずなのだから、


正しいバレエを教えてあげてほしい。


生徒さんたちが本当にかわいそう。


自分みたいに昭和のバレエもどきの被害をこうむる生徒さんがこれ以上現れないようにと、切に願います( ;∀;)