リア充というものは、おしなべて外交的だったりします。

大勢で集まって大騒ぎして「うぇーいwww」ってやるのが日本では正しいもののように語られることすらあります。

しかし、私はそんなことしてもリアルが充実したりしません。

共感できる人いるんじゃないでしょうか?

『なんか画像横になってますね(^-^;だれかなおしかたおしえてー(笑)』

 

 

社交的で上手く自分を主張することに長けている人、すなわち溢れる情報の中でこれがお奨めですという自信を持ってプレゼンできる人を求めているような気がしていました。
 
そして、それは私のような本来口数が少なく、どちらかというと内向的な人間にとっては、そのようなことを実践することは大変難しいことで、膨大なエネルギーを要することだと感ていました。
 
 
そのようなことを感じている時に、スーザン・ケイン先生が書かれた「内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力」を手にし、読んでみることで気づいたことが多くあります。
 
まず、世の中には数多くの内向型人間が存在するということです。

 

感受性が強いと、色々なことを気にしてしまい、生きづらさを感じてしまいますが、そのように感じることは特別なことでもなく、自分以外にもそのように感じている人が数多く存在しているのだということが分かりました。冒頭でも触れた上手く自分を主張することが長けている人ですら、必要に迫られたために、そのようなスキルを身に着けただけのことであり、実際には自己主張は得意ではないと思っているのかもしれません。
 
 
また、仕事でもプライベートでも分かり易いことに人は流されてしまう可能性が高いということです。

 

上手く主張、プレゼン出来る人がイニシアチブをとるケースが多いと感じます。このため本来は物静かで内向的な人でも外向的な人格のペルソナを作ってしまうのだと思います。

 

内容はどうであれ、分かり易い主張というのは人の受けが良いものです。
 
それだけに本書の2章に出てきました「アビリーンへのバス」の寓話は実に興味深いものでした。

 

内容を伴わなくても、雄弁さだけが一人歩きしてしまうと、誰ひとり望んでいない方向へ多くの人が辿りついてしまうという話です。実際にはこのようなことが多かれ少なかれ起こっていると思います。
 
 
そして、この本ではタイトルでもある内向型人間の時代というように、内向型人間のリーダーシップについて書かれています。今までは外向型人間の陰に隠れてしまって目立たなかった内向型人間にスポットを当てています。

 

内向型人間がリーダーの場合、どのようなケースのときに仕事の能率が上昇するのか、外向型人間がリーダーである場合と比較してどのような差異が見られるのかということも書かれており、大変興味深く読むことが出来ました。
 
人はそれぞれに違うものなので、内向型、外向型と綺麗に二つに分けられるものではないと思います。

 

本当は感受性が高く、繊細で人間関係について深く悩んでいたりするのに、周囲からはそうは見えないと思われて生きづらさを感じている人もいるかもしれません。また、自分と他人との感性のギャップに人知れず傷ついている人も多いのではないかと思います。
 
大切なのは、他人が自分と同じではないことを嘆くのではなく、相互理解と協調に良好なパートナーシップを築いていくことなのだと感じました。