何度も何度も、涙しながら読んだ本を、今日読み返しました。

そしてまた涙しました。

 

3月6日公開の映画  Fukushima 50 の原作である

門田隆将さんの『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の500日』

この本はノンフィクションです。よくぞ書いて下さったと思える本です。

(古い写真でボケててすみません。)

 

 

 

 

2010年3月11日に起きた、東日本大震災により引き起こされた

福島第一原発の事故・・・

おでこはblogに幾度も書いていますが、親友メンズが福島県職員として

福島県に住んでいるので、福島県を応援する気持ちは、

今もずっと変わりません。

震災の翌年から、ほぼ毎年訪れている福島県。

復興できているところもあれば、帰還困難区域も依然としてあります。

そこにきて、昨年の台風19号による被害が重なり、心が痛むばかりです。

 

 

詳細は書けませんが、親友メンズは震災後一時期、福島第一原発に

とても近い勤務地で仕事をしていたことがありました。

メディアでは見聞きしたことは、真実の何十分の1であり、

歪曲した報道も多く、憤りを覚えたこともしばしばありました。

(某新聞社のありえない報道で、現場で頑張り続けた方々への冒涜もありました)

 

この本が5年前に角川から文庫化され、映画公開に先駆け、

この装丁で書店に並んでいたので、思わず購入してしまいました。

(文庫化でよくある、一部改題・改訂・加筆されています)

既に10版を重ねていました。

 

 

 
 
海外メディアが「Fukushima 50」と呼んでいましたが、実際にいらっしゃったのは69名。
この方々がいらっしゃらなかったら、日本はどうなっていたのか?
文庫のあとがきにもありますが、この方々の判と行動がなければ、現在東日本に
人は住めていないと言われています。(チェルノブイリ原発事故の10倍ではきかない事故)
 
この69名を含む、福島第一原発事故に関わった全ての方々には、
感謝しかないはずなのに、経験不足だの、判断ミスだの、言うのはただのマスゴミ!
被ばく線量の基準をはるかに超える現場で、命をかけて、身体を張ってる人に
そう言えるのは、遠く離れたところに悠々といるから。いくらでも何とでも言える。
責められるべきは、東京電力の危機管理体制と、国の判断だと、個人的に思っています。
あの当時、すぐにイライラする某首相が行った行動と判断は、今思い出しただけでも憤ります。
 
先日阪神淡路大震災の記事にも書きましたが、
忘れてはならないことを、どのように伝えていき、防災にどう生かしていくのか。
生き延びた者がやらなければならないことに、終わりはありません。
 
この映画、何度も見に行こうと思っています。