少し間が空きましたが、5か月弱の入院生活を終え、帰宅した後の
タコリンの日常について綴ります。
タコリンに関する説明はこちらに → ★
毎朝の日課:「単語5つを覚えるクイズ」
これをはじめたきっかけは、タコリンの言い間違いや、
「ええっとええっと・・・わからない」と、言えない言葉がまた増えてきたからです。
退院直後は、本人が意図としない言い間違いが、今の20倍ほどありました。
タコリン「ほうれん草が止まらない」
おでこ「ん!?ほうれん草が止まらない?ほうれん草愛が止まらない!?
あ、ほうれん草が食べたいってこと?」
タコリン「違うよ、だからほうれん草が止まらないのっ(怒)」
これ、蛇口の水が止まらない、ということでした。
病院の水道は、蛇口がセンサー感知タイプでしたので、止まらないことが
不思議だったようです。 我が家はそんな高級タイプじゃないわよ(笑)
ちなみに、ほうれん草を見たら、ちゃんとほうれん草って言えるのですが、
こう言うことは日常茶飯事でした。
これは単なるおでこの推測なのですが、例えば、ほうれん草を買ったり、
使ったりしたあと、それが強く印象に残っているのかな?なんて思うことがあります。
なので、退院後は病院のリハビリでやっていたことを真似て、写真を見て、
その物の名前を言ってもらうクイズをしていました。
表が写真で、裏が正解の文字、というカードをおでこが手作り!
おでこは絵心がないので、広告の写真などを利用して(←昭和かっ笑)
こういう工作は結構得意で好きです♪
今思い返すと笑ってしまうのですが、本人は至極普通に言っているつもりで、
伝えるのに必死だったことを思うと、
脳が如何に精密にできていて、人間の体は繊細だということを思い知ります。
タコリンは脳外科受診の際、
先生から「今から言う単語を3つ覚えて下さい。あとで聞きますからね」
というのを毎回やります。
これは有名な認知症の検査、長谷川式認知症スケール です。
それを真似して始めた単語クイズ!
できるだけ季節に関係のあるワードや、タコリンが好きな食べ物、最近食べたものなど、
イメージしやすいものも入れています。
病院の正しいやり方とは異なりますが、5つ問題を出した後、覚えてもらうために
指で数えながら、声に出して3、4回言ってもらいます。
(このとき既に言えないことも多いので、ヒントを出すこともあります)
そのあと、少しだけ違う話をしてから、ファイナルアンサーを尋ねます。
ちなみに、ある日のワードはこちら。
・フレンチトースト
・つまみ食い ←食いしん坊だから(笑)
・ラナンキュラス
・夏蜜柑
・アイロン
この日は、5問正解のタコリンでした。
でもね、最初「つまみ食い」のことを「食い逃げ」って答えて、
普段そんな言葉を使う人ではないのでビックリ!!そして爆笑!!
おでこ爆笑しながら、「え?どこかでそんなんしてるん?やめて~(笑)」と聞くと
「あ・・・ええっと・・・つまみ食い(苦笑)」と。おまけで正解にしておきました(笑)
正解が2問のときなども、もちろんあります。
ヒントを言ってあと2問正解(これは△としてカウント)、1問は最後まで言えないことも。
「言えなかったら悔しい」だけなら良いのですが、「私はやっぱりもう忘れん坊でダメね。
(しくしく)」
というモードだと、自分を責めてしまうことになるので、これでは楽しく続けられません。
5問正解したら「スゴーイ!!」と拍手で褒めちぎり、
4問正解したときは「4問正解はスゴイよ~!」と褒め、
3問のときは「惜しかったね~、でも3つできたやん!」
2問のときは「今日はアレレやったけど明日また頑張ろう!!」
1問のときは「ごめんね、問題が難しかったね」 と言ってます。
そして、できないと怒るときもあります。「おでこの問題難しいもん」とか(苦笑)。
このクイズは毎日続けているので、色んなことへの興味が薄れているタコリンでも、
もはや習慣化していることの1つなので、嫌がらずにしてくれます。
朝、ちょっとした言い合いなどがあると「今日はもうやらない(プィッ)」とか言いますが、
タコリンは夜に3行日記を書いているので、「あれ?今日クイズした?やって!」
なんていうことも(笑)
なので、出来るだけ楽しく、タコリンのやる気を引き出すのも、大切なのかなぁっと思い、
おでこも毎朝楽しんでいます(笑)
慌ただしい出勤時間の前ですが、できるだけ急かさないように気をつけています。
洗い物や、歯みがきしながら、回答を待っている感じです(笑)
問題はノートに書いていて、〇×△をつけて記録しています。
(おでこが相方の所に行っているときは、数日分書いておいて、父に託しています)
ちなみに、出題者のおでこが「あれ?あと1つなんだったっけ?」ということも(汗)
実はこれ、おでこのための脳トレだったりして(笑)