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おでかけシネマ♪ - ミニシアターを楽しもう! -

映画館で楽しむシネマな日々ブログ。そのほかアートやごはん・お酒などの街歩きも。

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三軒茶屋中央劇場 2011.08.25
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おひとり様 昨日はグロ連作だったので、今日は美しいものを観よう・・


■イリュージョニスト
2010年 イギリス フランス
シルヴァン ショメ 監督


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とても繊細で美しいアニメーション
ちょっと動きがぎこちないかな?と思う所もあったけど。
(ん?言うことが相反してる?)

イリュージョニスト人生の終わりを
ある種「現実的?」な少女との対比で印象づけるような。
静かに悲哀に満ちた作品。しみじみ。

あの女の子の無邪気な愚かさがどうも気分悪くて、
どうも品が悪く一級品になれない。という所が良いのかも。


[参考文献など]
■公式サイト
http://illusionist.jp/
■Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv47301/

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文芸坐 2011.08.24
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おひとり様 冷たい熱帯魚の後に観るなんて・・と思うけど鑑賞


■ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う
2010年 日本
石井 隆 監督


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まさかスプラッタ系を苦手とする自分が、
解体ものを2本続けて鑑賞するとは・・・。
ちょっと過激すぎるよ文芸坐さん(泣)。

でも、せっかくの機会、大竹しのぶだし竹中直人だし。

女性の業というか恐ろしさが本当にしんどい。
大竹しのぶはやっぱり素晴らしい役者だと思いました。
サイコ的作品に彼女がいるとピリッと締まる。

れんの人生は本当に悲しく苦しかったと思うけれど、
母親の苦しみもまた違った意味で深い。

どちらにせよ心底男というものに嫌悪するけれど、
そこを竹中直人が救ってくれる。

監督の想いは並々ならぬと感じられるけど、
後半はちょっとセンチメンタルすぎるような。
もっとクールに印象的な方が個人的には好きだったな。


[参考文献など]
■公式サイト
■Movie Walker
  http://movie.walkerplus.com/mv46647/
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文芸坐 2011.08.24
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おひとり様 ちょっと遅刻。ついに観てしまった。。。


■冷たい熱帯魚
2010年 日本
園 子温 監督


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恐ろしいけど観ない訳にはいかない。
休みを取って、体調を整えて、文芸座に向かう。


うう。

金と暴力とエロとグロ。

あのイッちゃってる具合がトラウマになりそうです。

でんでん素晴らしい。


確実に狂ってるのだけど、

本質を突いてくるから本当に恐ろしい。


確かにああいう人っているんだろうなと思う。

子供の頃の虐待で説明されちゃっているのが微妙だけど、

そしてまた今回も教会?なのが興味深いけど、


どうしてラストはブチギレ?みたいな印象がある。

あれはハッピーエンドなんだろうか?


どうして私は暴力キライなのに、園監督の作品を観るんだろうか?

いろんなもやもやが残る強烈な作品。


透明にされたくないなー。


[参考文献など]
■公式サイト
http://www.coldfish.jp/index.html
■Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv46789/trailer/
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シネマライズ 2011.08.21
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おひとり様 日曜最終回は1000円で観れるんだ。


■ イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ
2010年 アメリカ イギリス
バンクシー 監督


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常々「アーティスト」という言葉の安売り傾向に疑問がありました。
いつからミュージシャンを「アーティスト」というように?
偉大なる「アーティスト」がそんなに量産されて良いのだろうか?

実は中盤うとうとしちゃったりしました。
言うほど面白くも刺激的でも無かったんですが・・・途中まで。

バンクシーって確かに凄いなと思いました。
でも、嫌な見方をすると「成功とやっかみの半端なグダグダ」?
FBとかでも良く見かけませんか?
仲間内で持ち上げたり吊し上げたりしているの。
あんまり見たくないな~って感じなんですが・・・

でも、もしバンクシー仲間達のディープ・ギャグであれば面白い!
一体どこまでが演出か解らない感じです。

やっぱり面白いのは後半ですよね。
アートが技術向上し、分業管理され、世論を動かす手腕があれば、
アーティストはひと晩で誕生しえるのか?という問いかけは
とても興味深いですね。自分としては納得いかないんですけど。。

芸術家はもっと孤高な存在であって欲しいですね。


[参考文献など]
■公式サイト
http://www.uplink.co.jp/exitthrough/
■Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv47759/
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ヒューマントラストシネマ有楽町 2011.08.16
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シネ友と。このところナタリーにご縁があるなあ。。


■ 水曜日のエミリア
2009年 アメリカ
ドン・ルース 監督


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いわゆる略奪婚のあとの話。
結婚のきっかけとなった子供は生まれて3日で死亡、
彼の子供がなかなか心を許さない状況で、何とか
自分の居場所を作ろうと頑張るエミリア。

しかし頑張っても事態は悪い方に傾き、
苛立ちから両親との関係も悪化するばかり。

これも女性ならではの「行き止まり」作品ですね。
思いの外暗い雰囲気でどうしようかと思いました。

登場してくる色んな人間関係が全て八方ふさがりで
エミリア良く頑張ってるな~と思いましたが、
頑張り過ぎちゃって頑なな女性って見ていて辛い。
こうしてみると、女性として色々思うところあり。

それにしても子供のウィリアム君はとってもキュート。
生意気でクールで結構優しい現代っ子って感じ。
ずーっと塞いだ感じの作品だけど、ラストシーンの
ウィリアム&エミリアの表情は良かった。しみじみした。


[参考文献など]
■公式サイト
  http://wed-emilia.jp/
■Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv48075/
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文芸坐 2011.08.16
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せっかく休み取って映画三昧と思いきや・・・この作品だけは!!


■ 帝銀事件 死刑囚
1964年 日本
熊井 啓 監督


文芸坐さんでは毎年終戦記念日の頃に戦後の名画を
特集しているのですが、日替わりだったりするので、
なかなか観る事が叶わない作品もあるのです。が・・・

ついに「帝銀事件 死刑囚」を観る事ができました!

映画の作り手も演じ手も技術的に進化しているので、
昔の作品を観ると「やぼったい感」は感じるものの、
何と生き生き良い表情をしているんだろう!

大変ショッキングな事件、冤罪という思いテーマ、
それを追う刑事達、新聞記者達のドキュメンタリー風
ドラマ仕立て。戦後という時代背景も手伝って、どこか
暗い雰囲気でありながら、何となくコミカルな作品です。

記者達が緻密な取材を続けて真実に迫るかという所で、
思わぬ壁が登場します。様々な政治的な思惑が臭い、
戦争を感じない訳にいかない。
やっぱり戦後特集なんだなと思うこの作品です。


[参考文献など]
■Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv21163/
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TOHOシャンテシネマ 2011.08.14
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おひとり様。日曜日も日が落ちて・・・ふと気になっていたこの作品を


■ BIUTIFUL
2010年 スペイン メキシコ
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 監督


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この週末にも何本か映画を観たけど、このBIUTIFUL は
全然美しくないし、どん底の行き止まり映画。

でも、犯罪に基づいた最下層生活の中で、それでも
優しい人間性が溢れる物語で素晴らしい。
ラストは「そうか~」という感じで文字通り痺れた。

ダークサイドの物語に抵抗が無ければ
少々品の無い言動に耐えられるのであれば、
ぜひ観て頂きたい。心に訴えるものがあると思う。

娘に教えた「BIUTIFUL」というスペルに色々な味わいがあ​る。
家庭を持つ30~40代の男性にこっそり観てもらい、
静かに男泣きして頂きたい作品。


[参考文献など]
■公式サイト
http://biutiful.jp/index.html
■Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv47415/
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有楽町スバル座 2011.08.14
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TOHOシャンテ「未来を生きる君たちへ」が満席で急遽だけどグッド!


■ この愛のために撃て
2010年 フランス
フレッド・カヴァイエ 監督

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実はシャンテの方で「未来を生きる君たちへ」を観ようとして
「満席です」と言われる。そっか。今日は14日だから1000円なんだ!

さあ困った。で、気になってたこちらをチョイス。あと5分、スバルまで走る。

紹介記事にあった「フレンチ・ノワール」という言葉に動かされたけど、
正直「ノワール」では無く、ダークサスペンスといった作品。
誘拐された妊娠中の女房を救おうと、裏組織と警察を敵に必死で
戦う男のストーリーだけど、初期段階で警察の裏組織が登場し、
様々な立場が交錯してスリリングでスピーディーな展開が面白い。
元々上映時間が短いけれど、あっという間に時間が経つ作品。

思えばこの物語、真の主人公は指名手配の相棒サルテのように思う。
クールで優しくてカッコイイ。

[参考文献など]
■公式サイト
http://www.konoai-ute.com/
■Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv48411/
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TOHOシネマズ六本木 2011.08.13
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初日なので遅い時間でも満席状態。思ってた印象と違う!?


■ツリー・オブ・ライフ
2011年 アメリカ
テレンス マリック 監督


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前半はそこまで壮大にする必要が??と思ったけど、
終盤は心が開​放されるような清々しさ。テーマとしては
「赦し」のようなものだ​ろうか?

この作品はちょっと難しい。宗教的な、哲学的な作品。
ヒューマンな親子ドラマと思っ​て観てはいけない。
自分は「これを観たら親に優しくできるかしら?」
みたいな薄っぺらいイメージで出かけて玉砕です。

早い段階で違うと思って心を改めて見てみましたが、
元々煩悩にまみれて世俗に生きているので、
「ああ痛い。自分だ、これは自分だ」と思うことばかり。

だけど終盤、急に「向こうの世界」的シーンが現れて、
それはとても印象深く心洗われる気分でしたが、
そこに行き着くまでの青年期の主人公ジャックの心の動きは
イメージでも深くは追求されていなかったように思うので、

いわゆる「大人になればわかる」というような事なんだろうか?

いつのまにか「世俗的な大人の自分」になっていると。
悩んで悩んで両親を超えていくのでは無いんだ?

その辺はちょっと整理しきれませんでした。
機会があればもう一度観てみたい。正面から。


[参考文献など]
■公式サイト
  http://www.movies.co.jp/tree-life/
■Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv48074/
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TOHO六本木 2011.08.09
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シネ友のお誘いで観てみる。


■ コクリコ坂から
2011年 日本
宮崎吾朗 監督


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私は日本人には珍しくジブリに興味が薄いのですが、
別にキライという訳ではなく、今回はシネ友に誘われて観てみました。
少女漫画がベースな事もあり、ジブリのロマンティックな雰囲気に
とても女子気分になれました。ほんわか楽しかったです。

時代背景としては暗い所もあるのでしょうが、
何であの頃の人たちはあんなに真っ直ぐで美しいんだろう?
どなたかも言ってましたが、幸せそうで羨ましくすらありました。
この時代の自分には決して手に入らない幸せ。のような。

「白い花の咲く頃~」の歌。なぜか周りのおじさん友達が
こぞって持ち歌にしてるのだけど、
こんな風に唱ってたんだろうか?なんて思って楽しい。

単に失恋の歌だと思っていたけど、
もしかして戦地へ向かう別れの歌なんだろうか?と思った。


[参考文献など]
■公式サイト
  http://kokurikozaka.jp/
■Movie Walker
http://movie.walkerplus.com/mv47488/