ついに頂上 = 罪な状況
富士登山日記 その8
ゴール直前の角で友を待つ。
この場に到着したのが10時ちょい過ぎ。
朝4時前からスタートしてここまでで6時間半ちょい。
頂上まではあとわずか。
パンフレットにあった6時間10分っつー登頂時間はほぼ間違ってないね。
長かったようで長かったねー。
あとは優しい気持ちで親友の到着を待つだけだねー。
こうなると風も気持ちいいねー。
その姿…
ゴール直前に小休止する余裕ぶったウサギの如く。
メロスが到着するのを信じて待つセリヌンティウスの如く。
極楽の蓮の池の隙間からカンダタを探すお釈迦様の如く。
にしても、お互いのペースで別れてからほぼ2時間…
どれだけの距離はなれたのだろう…?
親友らしき姿はなかなか見えてこない…。
で、こんな時あったら便利なのが双眼鏡!
ただこれは親友を見つけたいだけなので、登山でのマストアイテムではありませんので用意しなくていいですwww
テンポアップして抜いてきた人たちもどんどん目の前を通過していく…。
6割の人が山の挨拶を交わしてくれるので気は紛れるんだけど、事情を知らない人によっては、高山病にかかってると思ったらしく「後少しですよ!がんばって!」って声をかけてくる人もいたくらいwww
30分が経ち…。
1時間が経った…。
体感時間ではそれ以上に感じたね…。
でもって、離れたゴール地点付近からたびたび上がる「着いたー!」「ゴール!」「やったー!」の歓声…
そうゴールは目の前…。
1時間前から手の届く所にいるのだ。
俺はウサギでもセリヌンティウスでもましてお釈迦様でもない。
「富士山の頂上を目指す男」なのだ。
目の前に人参をぶら下げられた馬の状態。
早くあるある言いたい的早く頂上着きたい状態。
キツいなー。
誘惑すごいなー。
痺れを切らして親友に「今どこ?」ってLINEしてみた。
そしたら「8.5」って返事がきた。
はっ!?はってんご!?
まだまだかかるじゃん!
あのペースだとあと1時間半はかかりそうじゃん!
…あと1時間ここで待つのか…。
てかホントにその膝で登ってこられるのか?って不安になる。
予定では頂上の先「お鉢巡り(富士山の噴火口を周遊)」もする予定。
すると急に目の前の人参が食いたくなってきた…。
「いや!親友と一緒にゴールするんだろ?待つんだ!待つんだオーディー!一度は裏切りを恥じたくせにまたお前は裏切るのか?」
と天使が頭の中でささやく。
が、13時から「お鉢巡り」したら下山のタイミング的にかなりヤバい時間…。
すると今度は「お前は十分待ったよ。先にいって待ってりゃいいじゃん!ここで待つ必要はないよ!」と悪魔がささやく…。
パリーン!
俺の中の悪魔ウサギが亀が来る前に起きちまったー!!
もうだめだ!我慢できん!
裏切り(って勝手に思ってる)を覚悟して恐る恐る、親友に「先にお鉢巡りしちゃっててもいい?」ってLINEしちまった。
すると10分程して…
「好きにしていいよ」
って返事…。
う〜ん、これってどうとったらいいの?怒ってんのかな?それとも単純にいいって言ってんのかな?こういう時のメールって感情のニュアンスわからんよねー。
でも、ここはポジティブに捉え…
「すまんが先にいっとく」
と下ネタ親父ギャグを交えて返信し…
1時間以上座ってた溶岩の椅子に別れを告げ…
残り十数メートルの段差を登り、山頂の目印である鳥居をくぐり抜け…
一人で…
頂上に登ってしまいましたー。
ついに富士山頂上に到達しましたー!!
って、なんだろ?
親友と一緒でないからなのか…
1時間近くゴール手前で休憩してたからか疲れのないままだからなのか…
達成感薄し…。
やっぱ待ってたほうがよかったかな…。
とにかく、一人先に登ってしまったんだから、急いでお鉢巡りしてきたら親友がちょうど登ってきて一緒にゴールできるんじゃない?と考え…
急いでお鉢巡りするのでありました。
その9に続く!
ライフイズビューリホー!

