承天閣美術館
8月10日、承天閣美術館に行ってきた。
企画展は浮世絵であまり興味が無かったことと、ここのホームページがすごく見づらかったこともあって行くのを辞めようと思っていた。しかし、ここに伊藤若冲の作品が常設展示されていることを知って、行くことに決めた。
外はうだるような熱さだ。烏丸で地下鉄に乗り換えて、今出川へ。ここの側には楽美術館もあるが、まるっきり反対方向の相国寺に向かう。ちょこっと迷うが、町中に設置されている地図を見つつ、無事到着。ここまでで汗だくになる。
靴を脱いで上がる珍しいタイプの美術館だった。結構お客さんは多い。浮世絵には正直興味は無かったが見るとなかなか面白い。特に版画が繊細でよくぞここまで繊細な作品を作ったな、と日本人の器用さに驚かされた。しかも結構な量で、1時間程度で見終るかと思ったらとんでもない、じっくり見るなら2時間は必要という程だった。出発が遅れたのが悪いのだが、その後に行こうと思っていた高麗美術館は次にして今日はここをじっくり見学することにした。
美術館の展示室に入っていくと浮世絵ばかりで、果たして若冲が常設展示されているという話しは本当か、と思ったが、展示室の入り口に回廊があり、奥の第二展示室に伊藤若冲の絵は襖に描かれた大作が2点、葡萄の絵と、芭蕉の絵が展示されていた。
芭蕉の絵は月明かりに葉が照らされて白く耀いている様が水墨画で綺麗に表現されていた。月明かりに照らされた芭蕉の葉が、風に揺られてきらめく様が目の前に浮かんでくる。空気の温度まで伝わってくる錯覚を受けた。
葡萄の絵はこれも部屋の壁に当たる部分に書かれた物で、本来は一面ではなく向かいの壁にも書かれていた物らしい。ここでは半分だけだが、葡萄の蔓の様子、虫に食われた葉、鳥の飛ぶ様、水墨画だがやはり良い。
2作品とも常設というが、簡単に動かせるような代物ではないので、今後も常設であり続けることだろう。あと一月程度で東京に戻ってしまえば、人生に於いて再びこの絵に相まみえることはあるのだろうか?
美術館を後にする。喫茶店かどこかでゆっくり涼みたいと思い探すがなかなか見つからない。同志社もありそういう場所には事欠かないと思っていたが…。ようやく地下鉄駅の脇に地味な喫茶店が。ゆっくり涼み汗を乾かしてから帰りました。