上下巻に分かれ た長編。色々な立場の主人公が入れ替わり立ち代り話は進んでいく。
舞台になる町にはなぜあるのか分からない塔が3つある。そしてその塔を調べていた男性が殺されてしまう。その死の理由を調べることがテーマなのだが、実は調べている人たちが主人公じゃなくて、この小説の主人公は町そのもののように思った。月の裏側も登場人物はあくまで脇役で、絶対的な何かをもつものが主人公であったと思ったが、それと似ていると思った。
殺されてしまった男性の死因なんて絶対推理不可能だし、そういう意味ではミステリではない。恩田陸さんらしい小説だと思った。