梶山&長友南アW杯でリベンジだ
北京五輪に出場したFC東京のMF梶山陽平(22)とDF長友佑都(21)が14日、クラブハウスで帰国会見し、両者ともに「悔しい」と話し、2010年南アフリカW杯のA代表入りに目標を定めた。また、「チャンスがあればもう一度出たい」と次回ロンドン五輪でのリベンジも誓った。16日の浦和戦については「今すぐにでも出たい」と出場に意欲をみせた。
体脂肪率3・5%と鍛え抜いたはずの肉体が世界には通用しなかった。「いつもならやられない間合いで、スピードで抜かれた」。長友の脳裏に焼きついて離れないのは、初戦となった米国戦の後半2分。DFウィンに驚がくの速さで抜かれ、先制点を許すセンタリングを上げられた場面だった。
「自分が思っている以上に世界のレベルは高かった…」。長友は、想像を超えたスピードに度肝を抜かれたことを一番印象に残るシーンに挙げた。
第2戦のナイジェリア戦には出場できず。「人生で今までにない悔しさだった」と振り返った。だが、先発に返り咲いた第3戦のオランダ戦ではその悔しさをぶつけた。レアル・マドリードに所属するドレンテとの対決を制した。「フリーキック以外は対応できた。納得いく出来だった」。最後の最後に、確かに残る自信を手にした。
長友は、「W杯でいいプレーをみせられるぐらい成長したい」と今後の目標を定め、「体を作り直す」と力を込めた。世界で戦うため一瞬のスピード、当たられてもぶれない体を作る必要性を説いた。
「今だけ悔しいのは駄目。この悔しさを持ち続けることが重要。明日から戦う」。初めて手にした世界との本物の差を糧に、長友は再出発する。
出典:東京中日スポーツ