メタボ健診が無料 さいたまなど15市
四月に始まった四十―七十四歳を対象とする「メタボ健診(特定健診)」費用を、東京都を除く県庁所在地と政令市の計五十市のうちさいたま市など十五市の国民健康保険(国保)が無料にしていることが二十七日までに、共同通信の集計で分かった。
受診率を上げて病気の予防につなげるのが狙いだが、受診率が下がると七十五歳以上の医療費を賄うために国保が拠出する支援金の負担額が引き上げられる可能性があることも背景にある。無料化すれば国保側の負担が増え保険料アップにつながる恐れもあるが、健診を医療費抑制につなげたい厚生労働省の取り組みに対応を迫られた格好だ。
青森、さいたま、大阪、北九州など十二市は、昨年度まで住民に実施していた基本健診が無料だったことなどを踏まえ、引き続き無料とした。宇都宮、名古屋、長崎各市は新たに無料化。宇都宮市は「一定の受診率を達成しないと支援金負担が増える」などと、昨年度の二千三百円から無料化に踏み切った。
有料で実施している三十五市は、平均費用は千二百二十円(個別健診と集団健診がある場合は個別健診)。千葉市などが最も安い五百円、山形市が最も高額な三千円。加入者の所得や年齢などにより、負担を軽減する措置を取っている市も多い。
川崎市は「受診者の自己負担がなければ、実施費用が保険料アップにつながりかねない」(担当職員)と、無料から千二百円に変更した。
メタボ健診(特定健診)
内臓脂肪型の肥満に脂質異常、高血圧、高血糖の症状が重なることで、動脈硬化などが進み、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中の危険性が高まるメタボリック症候群を予防するため、4月に導入された。原則として腹囲に加え、血圧、脂質、血糖の中で、異常値が二つある人はメタボ該当者、一つの人はメタボ予備軍とされ、それぞれ保健指導の対象者となる。病気の予防で医療費を抑制するのが狙いで、医療制度改革の一環。
出典:埼玉新聞